環境省が、全国34か所の国立公園などで、仕事と休暇を両立する「ワーケーション」を実現するべく、環境整備をすることを発表した。宿泊施設などへネット環境整備や設備改修などの後押しをするとのことだ。
新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、現在、大都市圏から離れ地方暮らしへの関心が高まっているという。
ワーケーションとは、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた造語。テレワークを活用し、職場から離れた自然の多い観光地や地方など普段の職場とは異なる場所で働きながら、休暇もとる仕組みとなっている。
国は、これを推進し、訪日客が急減する中、オフィス活用を提案して国立公園の利用を促すとしている。また、ワーケーションを通じ、滞在の日数を延長。これにより、インバウンドの減少における補填を図るとのことだ。
なお、環境省は、国立公園や国定公園内の施設のほか全国80カ所の温泉地も対象にし、企画や設備改修を進めるようだ。6月末に助成先を決めるとしており、現在、宿泊施設運営の宿泊業者や観光業者らから公募を受け付けているという。