現在、米国で巻き起こっている人種差別問題について、アディダスが声明を発表した。この声明は、積極的にブラックコミュニティを支援することを宣言した内容となっている。
アディダスは、今回の事態を受け、同社全体で公正かつ衡平な雇用を確保するためのプログラムを開発していることを発表。人間による雇用バイアスを取り除き、差別によって雇用が変化しないために監視を強化していくという。
さらに、この声明についての説明責任を取るために厳格な規定を策定。従業員がこれに違反した場合、解雇されるまで懲戒処分とすることも宣言し、内部および外部の信頼できるパートナーと提携することによって、行動と説明責任が確実に実行されるようにするという。
また、同社は今後4年間で計1億2,000万ドルのブラックコミュニティへの寄付を行い、これら一連の活動を長期的に持続可能なものにするとしている。さらに、パートナー校の黒人学生のためにも毎年50種類の奨学金を提供するとのことだ。
同社は「私たちは人種差別問題へ本格的に取り組むには、遅れすぎたことを認める必要がある。」とコメント。
さらに「アディダスの成功は、黒人のアスリートやアーティスト、従業員、消費者なしには何もなく、彼らのイメージを文化的に定着するために積極的にモデルなどに起用はしてきたが、言語化しないことで直接的なメッセージを発表する機会を逃してしまった。」と続けた。