島根県松江市でドローン配送とトラック共同配送の実証実験を実施 ドライバー不足への対応と地域物流の維持へ
エアロネクストと戦略子会社のNEXT DELIVERYは、島根県松江市において、トラック共同配送とドローン配送を組み合わせた新たな物流モデルの実証実験を実施したと発表した。

同実証は、松江市モーダルシフト協議会の取り組みの一環として、2期に分けて実施。ドライバー不足への対応や地域物流の維持を目的に、市の文書や調理済みの食事、軽貨物などをドローンで配送したという。
実証では、物流事業者や荷主の荷物を配送拠点に集約し、拠点間の輸送をトラックで共同化するとともに、配送先までの輸送にドローンを活用する仕組みを検証。無人地帯で補助者を配置せずに目視外飛行する「レベル3.5」で、自動遠隔運航を実施したとのことだ。
第1期では、松江市役所本庁付近の末次公園と松江市玉湯支所を結ぶルートで、市の文書を配送。往復距離は約11キロメートル、飛行時間は約20分で、重さ2~5キログラム相当の文書を輸送したという。
第2期では、モルツウェルの拠点から介護施設に向けて、調理済みの食事や事務用品、衛生用品などの軽貨物を配送したとのことだ。
配送先は、社会福祉法人みずうみとゆうなぎホームの2カ所。前者のルートは往復約5キロメートル、飛行時間約10分、後者は往復約24キロメートル、飛行時間約35分だったとしている。

使用機体には、最大積載量5.5キログラムのACSL製「PF4」と、最大積載量30キログラムのDJI製「FC30」を採用。
検証項目には、ドローンの定時性や荷物の破損・欠損の有無、食事の保冷・保温状態などの物流品質に加え、荷積みから受け渡しまでの作業時間や作業性が含まれていたとのことだ。
また、荷物を受け取る市役所職員や介護施設職員の受容性・満足度を確認したほか、トラック共同配送とドローン配送を組み合わせることによるドライバーの配送時間・稼働量の削減効果や、事業の採算性も検証したとしている。
今後、松江市モーダルシフト協議会は実証で得られたデータの集計・分析を進め、運航効率や経済合理性を検討する方針。参画企業や配送対象、エリアの拡大を図り、地域物流への実用化を目指すという。
■実証実験概要
実施場所:
島根県松江市
実証内容:
トラック共同配送とドローン配送を組み合わせた物流モデルの検証
配送対象:
文書、調理済みの食事、事務用品、衛生用品など
飛行ルート:
末次公園~松江市玉湯支所(往復約11キロメートル)
モルツウェル拠点~社会福祉法人みずうみ(往復約5キロメートル)
モルツウェル拠点~ゆうなぎホーム(往復約24キロメートル)
使用機体:
ACSL製「PF4」、DJI製「FC30」
運航方式:
レベル3.5による自動遠隔運航