出光興産、使用済みプラスチック由来の油からナフサまでグループ内で一貫製造 資源循環型の供給体制を構築
出光興産と子会社のケミカルリサイクル・ジャパン(CRJ)は、使用済みプラスチック由来のケミカルリサイクル油からナフサを製造し、原料調達から油化、石油精製、ナフサ製造までを出光グループ内で一貫して行う供給体制を構築したと発表した。

今回、CRJ市原事業所の油化ケミカルリサイクル設備で生産した「CR油」を、出光興産の千葉事業所にある既存の石油精製装置で処理し、使用済みプラスチック由来のナフサを製造した。
CR油は、使用済みプラスチックを油化して生産する軽質原油相当の油。製造したナフサは再び石油化学製品の原料として使用でき、プラスチックなどの製品に再利用される。
CRJ市原事業所は2026年4月に商業運転を開始し、CR油の生産を開始していた。今回、同じ市原市にある出光興産千葉事業所の精製設備と組み合わせることで、パートナー企業から回収した使用済みプラスチックの調達から再生原料となるナフサの製造までをグループ内でつなぐ体制を整えた。
出光興産は、2026~2030年度を対象とする中期経営計画で、循環型経済の拡大を見据えたサーキュラービジネスを成長分野の一つに位置付けている。
また、油化ケミカルリサイクル事業の拡大に向け、2026年6月には2号機となる油化ケミカルリサイクル設備の基本設計も開始した。1号機の運転で得た知見を反映し、設備の改良を進める予定としている。