千葉県市川市に四温度帯対応の物流施設「JREL市川DC」新設 物流DXと省人化を推進
ジェイアール東日本物流は、千葉県市川市に物流施設「市川ディストリビューションセンター」を新設し、10月から順次稼働を開始すると発表した。

同施設は、市川市の高谷ジャンクションおよび原木インターチェンジ近くに位置し、主要高速道路へのアクセスに優れ、都心だけでなく首都圏全域への広域配送に対応できる立地であるという。
延床面積約3万3,000平方メートル(約9,980坪)の物流施設で、冷凍・冷蔵・定温・常温の四温度帯を一体運用できるゾーニングを採用し、混載輸送の効率化と輸送回数の削減を図るとのことだ。また、自動倉庫システムなどのマテハン設備を導入し、搬送・保管・仕分け・ピッキングの省力化、効率化、自動化を実現するとしている。
施設は、1階と4階に冷凍・冷蔵・定温倉庫、2階と3階にマテハン設備を備えた常温倉庫を配置し、四温度帯に対応する。各階は垂直搬送機や荷物用エレベーター、スパイラルコンベアで接続し、搬送効率の最適化を図るという。1階は冷蔵(5℃)と定温(18℃)、4階は冷蔵(5~16℃)と冷凍(-20℃)に対応するとのことだ。
また、1階と2階にトラックバースを設け、異なる温度帯の商品を同一施設内でピッキング・仕分けし、1台のトラックへ混載できるバース計画を採用したという。

物流DXの取り組みとして、2階と3階では、自動搬送設備やパレット自動倉庫、ピッキングロボット、GTPシャトル、順立てシャトルなどを導入。加えて、WES(ウェアハウス・エグゼキューション・システム)などの倉庫管理システムを組み合わせることで、データ活用による省人化とオペレーションのDX化を推進するとしている。
1階では、冷蔵品向けにDAS(デジタルアソートシステム)を2027年5月に導入し、仕分け作業の効率化を図る予定である。
職場環境では、JR京葉線二俣新町駅から徒歩7分の立地を生かし、安定した雇用確保を見込むという。女性や高齢者を含む多様な人材が働きやすい環境として、エントランス空間やカフェテリアを整備するほか、顔認証システムやABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を採用したオフィス機能を導入するとしている。

災害対策では、受変電設備や非常用発電設備を屋上へ設置し、事業継続計画(BCP)に対応するという。また、合同会社SandiaとのPPA(電力購入契約)により屋上へ太陽光発電設備を設置し、発電した電力を施設内で自家消費する予定である。これらの取り組みにより、CASBEE認証「Aランク」を取得し、BELS最高ランクの「ZEB」認証も取得予定としている。
同社は、中核事業であるJR東日本のエキナカ店舗向け物流において、温度帯ごとに分散している物流センター機能を統合し、より効率的で安定した庫内作業および輸配送体制の構築を目指すとのことだ。また、同施設を活用し、コールドチェーンを中心とした物流ビジネスの強化にも取り組むとしている。
■施設概要
着工:2024年11月
竣工:2026年6月
所在地:千葉県市川市二俣717-68
敷地面積:14,500.58平方メートル
建築面積:8,682.92平方メートル
延床面積:33,430.85平方メートル
建蔽率:59.88%(許容60%)
容積率:199.42%(許容200%)
構造規模:S造 地上4階 塔屋1階
最高高さ:30.90メートル
主要設備:四温度帯倉庫(-20度、5度、18度、常温)、マテハン設備、太陽光発電設備、非常用発電設備、無人売店併設カフェテリア(売店は2026年内稼働予定)