千葉県富津市に災害支援ローソン「ローソン富津湊店」がオープン 平時は買い物、災害時は地域住民の支援拠点として活用
ローソンとKDDIは、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、平時は買い物拠点、災害時は地域住民の支援拠点となる「災害支援ローソン」を2030年度までに全国100店舗設置することを目指している。その1号店として、「ローソン富津湊店」(千葉県富津市)をリニューアルオープンしたと発表した。
災害発生時には、「災害情報の受発信」「水・食料の供給」「通信・電力の確保」などの機能を通じて地域支援を行うほか、通信復旧活動の拠点としての役割も担うとしている。

「災害支援ローソン」は、災害発生時に被災者支援を目的として、電力や通信・情報収集手段の確保、断水に備えた飲料水や災害時トイレなどの機能を備えた店舗。

主な特長の一つが、災害情報の受発信機能である。災害時には店内のデジタルサイネージを活用して来店者に情報を発信するほか、ストアコンピューターや業務用タブレット端末に緊急情報を配信し、迅速な避難指示につなげるという。さらに自治体と連携し、ドローンによる避難呼び掛けや被災状況確認の実施も検討するとしている。
水・食料の供給面では、備蓄用倉庫に1,500リットル以上の飲料水を確保し、災害時に供給する計画。また、製造工場の被災や道路寸断などで商品配送が困難になった場合でも、店内厨房を活用して災害時専用メニューのおにぎりを製造・販売するという。敷地内の井戸から手動ポンプで水を汲み上げ、生活用水(飲用不可)を提供することも可能だとしている。
通信・電力の確保では、衛星通信サービス「Starlink」を活用したフリーWi-Fiを開放し、固定・モバイル回線が途絶した場合でもデータ通信環境を確保。バッテリーチャージャーの設置により通信端末の充電環境を提供するほか、停電時には電動の社用車からの給電や太陽光パネルと蓄電池を活用するという。
さらに、Starlinkをバックホール回線とする小型携帯電話基地局「auフェムトセル」を店舗内に設置。通常のau回線が利用できない場合でも、au回線の音声・データ通信が可能となり、警察・消防への緊急通報や店舗と本部間の連絡手段を確保するとしている。
断水時にも利用可能な災害時用緊急トイレも設置し、従業員および被災者に提供するという。加えて、災害時にはKDDIの通信復旧チームが災害支援ローソンを現地活動拠点として活用。災害支援車両の活動スペースとして利用するほか、復旧資材倉庫や発電機の設置も予定しているという。これにより、店舗を中心とした復旧オペレーションを可能にし、地域全体の通信インフラ復旧の迅速化につなげるとしている。
■店舗概要
店舗名:ローソン富津湊店(住所:千葉県富津市湊1238-1)
リニューアルオープン日:2026年2月24日午前11時
営業時間:24時間
面積:
店舗面積:160.86平方メートル、売場面積:103.62平方メートル