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SNS・プラットフォームの力を、リアルの場へ TikTokが目指す“若者のケア”と“カルチャーづくり”の両立

SNS・プラットフォームが日常生活に深く浸透し、誰もが情報を発信・共有できるようになった現代。

その一方、社会では“情報との向き合い方”や“心の健康”といった新たな課題が浮き彫りになっている。

文部科学省の調査によると、2024年度の不登校児童生徒数は過去最多の35万人超を記録。厚生労働省の統計では、10代・20代の死因の第1位が自殺となっており、若年層のメンタルヘルス支援は喫緊の社会課題だ。

さらに、SNS・プラットフォーム上での偽情報・誤情報の拡散が国内外で課題となっており、情報リテラシーを学ぶ機会の重要性も高まっている。

そんな中、近年存在感を高めているプラットフォームがTikTokだ。

TikTokは、グローバル本社がロサンゼルスとシンガポールにあり、ニューヨーク、ロンドン、ダブリン、パリ、ベルリン、ドバイ、ジャカルタ、ソウル、そして東京などの国と地域にグローバルオフィスを持つ動画プラットフォーム。

単なるトレンドの発信の場に留まらず、世界中へと広がるムーブメントが生まれる起点となっている。

若者を取り巻く課題が深刻化するなか、TikTokは健全な情報環境づくりにどのように取り組んでいるのだろうか。

中央省庁やNPO、業界団体とも幅広く連携し、オンラインプラットフォームにおける青少年の安心安全な利用環境の実現や、プラットフォームの特徴を活かした社会貢献活動に取り組むTikTok Japan公共政策本部 政策渉外担当部長 金子 陽子氏と、昨年実施されたオフラインイベントTikTok Autumn Festの責任者であり、Global Business Marketingの小澤 南佑氏に話を聞いた。

若者の“居場所”を支える──TikTokの安全設計と自己表現支援

――SNS・プラットフォームの普及により、若年層のメンタルヘルスや情報との向き合い方が社会的な課題となっています。TikTokでは、こうした課題にどのように取り組まれていますか?

金子氏「TikTokでは、青少年の安心安全の保護を最優先として捉え、ルールの整備や安全機能の整備、教育啓発の推進、外部との連携などを幅広く実施しています。

具体的には、18歳未満の初期非公開設定や視聴時間の管理、DMの制限、未成年が登場する動画の『おすすめ』除外など、年齢に配慮した安全設計の導入です。

あわせて、ウェルビーイングガイドの提供や危機的状況への支援を通じて、安心して利用できる環境づくりを強化しています」

――不登校や孤立など、若者の“居場所のなさ”の深刻化に対しては、どのように“新しい居場所づくり”や“自己表現の支援”を行っているのでしょうか。

金子氏「不登校や生きづらさを抱える若者は、自分の思いや経験を社会に届ける機会が限られがちです。

TikTokは、一人ひとりが安心して自己表現できる場として、その声を社会につなぐことを大切にしています。

たとえば、同じ経験を持つ仲間と出会い、支え合えるコミュニティが生まれることで、『自分は一人ではない』と感じ、前向きな行動や学びへの意欲につながるケースもある。

その取り組みの一つが、2023年よりスタートした『不登校生動画甲子園』です。

これは、不登校を経験した10代が、1分間の動画で想いや気づきを発信する企画で、2025年は過去最多の432本の動画が集まりました。

この取り組みは、若者の自己表現や自己肯定感を育む場として、年々支持が広がっています。

私たちは『不登校=ネガティブ』ではなく、『多様な学びのスタイルのひとつ』という理解の拡大を目指しています」

――SNS・プラットフォーム上での偽・誤情報の拡散が問題視されるなか、正しい情報の届け方が問われています。偽情報・誤情報の拡散やプラットフォームの健全化には、どのように取り組まれていますか?

金子氏「2024年10月には、衆院選直前にTikTok LIVE企画『あなたの一票を守る!選挙の偽・誤情報に惑わされないためにできること』を実施し、選挙期における偽・誤情報対策を実施しました。

また、2025年1月には総務省と連携した官民プロジェクト『DIGITAL POSITIVE ACTION』に参画し、同年2月には人気クリエイター向けの偽・誤情報ワークショップを開催。

同年6月には、国際大学GLOCOM主催・総務省後援のフォーラムにも協力企業として参画するなど、安全で正確な情報に触れられる環境づくりを進めています」

――若年層の自殺やメンタル不調など“心の健康”が社会全体のテーマとなっています。これに対し、TikTokが行っているメンタルヘルス支援や啓発の取り組みについて教えてください。

金子氏「TikTokでは、公式HPやアプリを通じてメンタルヘルスや危機的な状況に直面した際の支援につながるリソースを多岐にわたり提供しています。

『ウェルビーイングガイド』では自分のデジタルウェルビーイングを評価する方法や視聴時間の制限方法等の情報を紹介。

『危機的な状況に関するサポート』ではメンタルヘルスも含む危機的な状況に対する支援を得るにはどうすればよいか等のアドバイス情報を提供しています。

そのほか、11月からは、ユーザーがリラックスし、より意識的にTikTokを楽しめるよう各種ツールを提供する『時間とウェルビーイング』スペース機能を導入しました」

SNS・プラットフォーム発カルチャーがリアルを動かす──TikTokが生む経済効果と新たな体験価値

――デジタルとリアルの境界が曖昧になる中で、オンライン体験をどのように社会的価値へとつなげていくのか。2025年10月24日(金)・25日(土)の2日間に渡り、アーバンドック ららぽーと豊洲1にて開催された、“#メロ秋”をテーマにしたリアルイベント「TikTok Autumn Fest」では、どのような社会的インパクトを目指されたのか教えてください。

小澤氏「『TikTok Autumn Fest』は、TikTok上で生まれる多様なトレンドやカルチャーを“リアルで体感できる”イベントです。

来場したTikTokユーザーの方からは『リアルの場でもTikTokの世界観を味わうことができ、ますますTikTokが好きになった』、『イベントをきっかけにTikTokに興味を持った』といった声が多く寄せられました。

オンラインで親しまれている体験がリアルに広がることで、新たな接点や共感が生まれていることを実感しています」

――TikTokが“カルチャー形成”に踏み込むようになった背景と、その狙いを教えてください。

小澤氏「TikTokの日本での月間アクティブユーザー数は、4,200万人を突破(※)し、日本人のおよそ3人に1人が利用するプラットフォームへと成長しました。

現在では、一過性のトレンドを生む場にとどまらず、継続的に人々の価値観や行動に影響を与える“カルチャーが育つ土壌”としての役割が大きくなっているのでしょう。

また、クリエイターにとっても、トレンドやカルチャーを生み出し、広げていく場としてTikTokが欠かせない存在になっています。

TikTok Socio-Economic Impact Report〜日本における経済的・社会的影響〜(2025年6月発刊)』のレポートによると、TikTokを通じて創作活動を行うクリエイターは全国で226万人にのぼり、活動基盤としての価値も確実に広がっています」

――SNS・プラットフォーム発のトレンドが消費行動や雇用にも影響しています。TikTokがもたらす社会・経済インパクトをどのように評価されていますか?

小澤氏「同レポートでは、TikTok発の推定消費額は2,375億円(前年比+37%)、国内名目GDPへの貢献は4,855億円と報告されています。TikTokをきっかけに『購入した』『訪れた』など何らかの行動を起こしたユーザーは58.6%にのぼり、強い行動喚起力が示されました。

さらに最新のレポートによると、TikTokをきっかけに生まれた消費額は2,375億円、国内GDPへの貢献は4,855億円となり、4.2万人の雇用を支えたとされています。

また、外部機関による30~40代の調査でも、68.5%が『選択肢が増えた』、50.3%が『実際に行動した』と回答しており、“行動を生むサービス”としての存在感が高まっています。

今回の『TikTok Autumn Fest』のように、オンラインで芽生えた“認知”が、リアルに広がる“行動変容”へと深化することで、経済的な価値の創出につながっていくと考えています」

多様な表現を守り育てる──TikTokの安全対策と支援体制

――TikTokでは、多様な背景を持つクリエイターが活動しています。表現の自由や多様性を守るうえで、どのような支援体制や仕組みを整えていますか?また、多様な声を社会に届けるために意識していることがあれば教えてください。

金子氏「TikTokでは、安全でポジティブな体験を維持するためにコミュニティガイドラインを設け、誰もが安心して多様な表現に挑戦できる環境を整えています。また、クリエイターの活動を支えるために、さまざまな支援プログラムやツールの提供も行っています。

特に、日本独自の取り組みとして展開しているのが『TikTok Creator Academy』です。

これは、セミナーやワークショップを通じて、コンテンツ戦略やアカウント成長のノウハウを学べるプログラムで、トップクリエイターによる特別セミナーや相談会、クリエイター同士が交流し学び合う機会を設けるなど、多様な企画を通して成長をサポートしています」

――テクノロジーが進化する一方で、“人間らしいつながり”をどう取り戻すかが社会的なテーマになっています。TikTokでは、人と人がリアルにつながり、ポジティブな循環を生むためにどんな仕掛けをしていますか?

小澤氏「今回の『TikTok Autumn Fest』のように、オンラインで形成されたコミュニティをリアルの場へ広げる取り組みを継続しています。

実際に顔を合わせることで、プラットフォームで生まれた関係性がより深まり、“人と人がつながる場”としての新しい価値が創出されていると感じています。

また、『TikTok Creator Academy』もテーマ別に定期開催しており、クリエイター同士のコミュニティ形成を後押ししています。

オンラインとオフラインを往復しながらつながりを育むことで、TikTokならではのポジティブな循環を今後もつくり続けたいです」

創造性を起点に、“前向きな社会”をつくるプラットフォームへ──TikTokが目指す未来

――今後、テクノロジーや社会構造の変化に伴い、SNS・プラットフォームの役割も変化していくと考えられます。TikTokは、これからどのような社会的使命や価値提供を目指していきたいですか?

小澤氏「TikTokのミッションは『創造性を刺激し、喜びをもたらす』ことです。これからもこのミッションを軸に、社会の変化に寄り添いながら、TikTokだからこそ提供できる価値を磨き続けたいと考えています。

TikTokは、単なるトレンド発信の場ではありません。社会的ムーブメントが生まれ、世界へと広がる起点です。

こうした動きの中で、メンタルヘルスの啓発やデジタル安全の推進など、多岐にわたるテーマが、クリエイターのリアルなストーリーによって10億人を超えるユーザーに届けられています。

そこから生まれるつながりや学びは、社会に確かな変化をもたらすものになるでしょう。

私たちは今後も、誰もが自分の想いや創造性を表現できる環境を整え、その声が社会へ届き、前向きな循環を生み出すプラットフォームでありたいと考えています」

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