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いいものを、長く大切に使い続けたい|南聖羅のA面

共感される行動の背景にある理由を明らかにするインタビュー企画。数多くのユーザーに支持されるクリエイターにA(Action)面とB面(Business)の両面から、その行動の原理を探ります。第16回に登場するのは、南聖羅さん。A面では、モデル業を中心にマルチに活躍する南さんのパーソナルな部分をQ&A形式で解剖していきます。

【南聖羅】
モデル・タレント・SNSクリエイターとして活動し、幅広いコンテンツを発信する美容クリエイター。コーデや美容情報を共有し、トレンドメイクやVLOGなど多彩な動画を更新中。自身の感性を生かした発信を通じて、同世代をはじめ多くのファンから支持を集めている。  

YouTube: https://www.youtube.com/@seira432
Instagram: https://www.instagram.com/seira_sw/
TikTok: https://www.tiktok.com/@seira_sw

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ネガティブも素直にさらけ出すことが、ファンとの関係を築く|南聖羅のB面

「バズっている」=「口コミがいい」と同じ

Q.普段プライベートで最も使用するSNSプラットフォームは何ですか?

Instagramです。

Q.それは主にどんな用途で使用していますか?

コスメや好きなアイドルの投稿を見たり、友達のストーリーズをチェックしたりすることが多いですね。普段あまりLINEで連絡を取らなくても、ストーリーズへのリアクションをきっかけにDMで会話が始まることも多いので、友達との連絡手段としても使っています。

Q.他にもSNSを使っている場合、それぞれの使い分けを教えてください。

TikTokは、自分が好きなものを見るだけでなく、その時バズっているものを知るためにも使っています。今いる場所で検索すると、近くでバズっているお店なども分かるので、出先で行く場所を探す時にもよく使いますね。

Xでは、美容のポストやトレンドを見ることが多いですが、ほかのSNSと違うのが、本音ベースの投稿が見られる点だと思っていて。匿名で顔を出さない、文章がメインのSNSだからこそ「みんな思っているんだろうけれど口に出していない」ことに触れられるのが面白いなと思って見ています。

Q.訪問先(お店)選びの際にはどのように検索し、参考にしますか?

飲食店はTikTokかInstagramで場所をキーワード検索し、動画を参考にして決めています。食べログもたまに見ますが、写真よりも動画の方が、より美味しそうに感じたり、お店の雰囲気が伝わったりする気がして。SNSでバズっているお店や、閲覧数の多い投稿に載っているお店も探して行くことも多いです。「バズっている」ということは、「口コミがいい」ことに近い感覚で捉えていて。いろいろ人が紹介していたり、多くの人が見ているものなら、きっといいお店なんじゃないかと思っています。

「私もやってみたい」がトレンドの起点に

Q.今若者の間でトレンドとなっている商品やサービスなどはありますか?

少し前にラブブが流行って、かばんに付けている人がたくさんいたと思います。最近は、このようなキャラクターをかばんにつけるスタイルが流行っているみたいです。これまでそういうことをしてこなかった人がつけるようになったり、女性だけでなく男性も身につけていたりと、若者に浸透してきている印象があります。

Q.それはなぜトレンドになっていると思いますか?

「みんながしている」「好きな芸能人やインフルエンサーがしている」といった理由から広まってきたんじゃないかと思います。私自身も、いろいろな人がラブブの開封動画を投稿しているのを見て、もともとラブブ自体に強く惹かれていたわけじゃないのに、「私もやってみたい」という気持ちになったんですよね。それと同じ感覚なんじゃないかと思いました。

Q.ご自身の中でも個人的なトレンドとなっているものがあったら教えてください。

今さらですが、ふるさと納税が個人的なトレンドです。最近始めたばかりで、何を選ぼうかとサイトをよく見ています。

Q.それはどこで知り、なぜ興味を抱きましたか?

お得なのはなんとなく知っていたけれど、仕組みが分からず、面倒そうだと思っていました。それで自分で調べたり、姉や友達に聞いたりしてすすめられたのがふるさと納税でした。調べていくうちに、意外と難しくないことが分かって、いいなと思って始めました。

ものを大切にできていると、自分も嬉しくなる

Q.普段何にお金を費やすことが多いですか?

いろいろなものにまんべんなく使いますが、特にファッションが多いです。最近は、高くても長く使えるものを買うようにしているので、一度の出費が大きくなることもあります。安いものは、壊れたときに「捨ててもいいや」と思ってしまいがちですが、高価で長く使えるものなら、クリーニングや修理に出そうと思えますよね。そうやって物を大切にできている自分に対して嬉しくなりますし、モチベーションも上がるのでいいなと思っています。

Q.商品購入までのプロセスを教えてください。また、何が購入の決定打になりますか?

高価なブランドの場合は、モデルさんやアイドルが使っているのを見て「可愛い」と思ったものを実際にお店に見に行きます。そして、どれくらいの期間使えそうかを考えて選びます。ただ、最終的な決め手は、「ビビッとくるかどうか」ですね。以前、指輪を買いに行ったときに、ついでに見ていたバッグにビビッとくるものがあって。当初の予算はオーバーしていましたが、長く愛用できるそうだと感じて、結局そのバッグを買いました。

「親近感」のSNS時代だからこそ、プロさに惹かれる

Q.いま推しの存在はいますか?(人物またはキャラクターなど)

ファンとしてがっつり応援しているわけではないのですが、K-POPアイドルが好きで、その中でもIVEのウォニョンちゃんを推しています。

Q.どんなところに惹かれますか?

プロフェッショナルなところです。今はSNSが発達して、モデルやアイドルなどの芸能人も「親近感」を大事にするようになってきていると思います。あえて親しみやすい一面を見せることで、可愛いと言われたり、人気が出たりすることもあります。そんな中で、ウォニョンちゃんは完璧なアイドルとしての姿しか見せない印象があって。親近感が浸透してきた今だからこそ、その姿勢がすごく魅力的に映るんですよね。

Q.その人の存在がどう購買行動に影響を与えていますか?

憧れの存在なので、「ウォニョンちゃんが使っているのと同じものを使いたい」と思うことがあります。例えば、以前ウォニョンちゃんがアンバサダーをしていたアミューズのリップを買ったり。あと、ブルガリのアンバサダーをしていたのを見て、これまであまり注目していなかったブランドに興味を持つようになりました。

Q.推しの企業や印象に残っている企業はありますか?

長く使えるものを売っている企業に惹かれます。最近はCHANELがいいなと思っています。この前カバンを買った際に、店員さんから「娘や孫の世代まで使えるので、ぜひ大事にしてくださいね」と紹介していただいて。まさに、そういうふうに使えるブランドが素敵だなと思います。

Q.最近気になった広告(OOH、CMなど)はありますか?

昨年ですが、NewJeansの撮影などを担当していたソン・シヨンさんが担当した、ポカリスエットの広告のクリエイティブがすごく可愛くて、今でも覚えています。SNSを見ていても街中を歩いていても、広告であふれているので、普段はあまり見ていないのですが、その広告だけは惹かれましたね。儚い雰囲気が良くて、初めて広告に対して「かわいい!」と思いました。

SNSを使いこなしながら、自分の感覚を大事にしている南さん。そんな南さんの言葉には「いいな」のヒントがたくさん隠れている。動画の臨場感、バズっている、やってみたい、長く使える、プロフェッショナルさ……「いい」という感覚は、さまざまな要素によってつくられるものなのだ。そうした感覚を想像し、理解することこそ、若者に刺さるコミュニケーションに欠かせないのではないだろうか。

文:安藤 ショウカ
写真:小笠原 大介

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