企業の45％が中途採用で「筆記試験」を実施 履歴書・職務経歴書で最も重視する項目は「職歴」
doda（デューダ）は、2024年度、または2025年度に中途採用を行っている企業の採用担当者2,000人を対象に、筆記試験と書類選考の実態調査を実施し、結果を公表した。
■筆記試験を実施している企業は45.1% 「適性検査（SPI3、V-CATなど）」が最多
筆記試験の実施の有無を聞いたところ、「実施している」と回答した人は45.1％、「実施していない」と回答した人は52.1％となった。
「実施している」と回答した採用担当者に筆記試験の内容を聞いたところ、最も多かったのは「適性検査（SPI3、V-CATなど）」（57.5％）で、次いで多かったのは「一般常識試験」（50.9%）だった。
職種別に見てみると、全8職種すべてで「適性検査（SPI3、V-CATなど）」が、50%以上の企業で実施されているという結果に。
中でも最も高い割合だったのは「技術系（メディカル／化学／食品／化粧品）」で、69.6％だった。「一般常識試験」も多くの職種で導入されており、最も高い割合だったのは「事務／アシスタント系」で56.7％となっている。
■履歴書・職務経歴書ともに最も重視する項目は「職歴」で43.4%
一人当たりの履歴書・職務経歴書を見る時間を聞いたところ、「5分以上10分未満」と回答した人が最も多く、履歴書は32.0%、職務経歴書は32.2%となった。
「1分未満」と回答した人は、履歴書が2.9%、職務経歴書が2.6%だったことから、多くの担当者は応募書類をしっかりと確認していることがうかがえる。
続いて、書類選考の職務経歴書・履歴書の「最も重視する項目」を聞いたところ、職務経歴書では43.4％の採用担当者が「職務経歴・職務内容（職歴）」を、履歴書でも48.6％の担当者が「職歴欄」と回答した。
【右】「履歴書」で最も重視する項目
また、職種別でみても、職歴が重視されている傾向は変わらない結果となっている。
【右】「履歴書」で最も重視する項目（職種別）
【調査概要】
対象者：
2024年度または2025年度に人材募集（中途）をしている企業に勤務している人、業務上で中途採用の選考（筆記試験、面接、書類選考のいずれか）に関与する22～59歳の男女
雇用形態：会社勤務（一般社員・管理職）、会社経営（経営者・役員）
調査手法：
ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査（ネットリサーチ会社保有の調査パネルをもとに実施）
調査期間：2025年9月8日～9月11日
有効回答数：2,000人
＜参考＞
doda『筆記試験の実態調査【2025年版】』、『書類選考の実態調査【2025年】』