AMP

AMP CLOSE×

2025年小売店で売れたもの、1位は「米」・販売価格は前年比1.5倍に 物価高でも「コーヒー」の需要は増加

インテージは、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+®(全国小売店パネル調査)をもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを推定販売金額の伸びから振り返る「2025年、売れたものランキング」を公表した。(データは10月分まで使用)

■1位は断トツで、米。昨年に比べ販売金額は1.5倍以上で、物価高の代表商品に

1位は国民の主食ともいえる米となった

2025年の金額前年比・上位ランキング

販売金額は前年同時期に比べ162%となり、コロナ禍前の2019年に比べると2倍近くまで上昇。

以前はスーパーなどでの価格は5キロ2,000円ほどと安定していたが、今や4,000円程度まであがっていることが日々報道されており、販売数量は大きく変化していないともいわれる中で、価格の上昇分がそのまま跳ね返っていると同社は考察している。

米の販売金額トレンド(2019年比較)

■朝の一杯、食後の一杯、生活に密着するコーヒーが3位と5位に同時ランクイン

米同様に、値上げの流れが販売金額を押し上げたのがコーヒー。気候変動や輸送コストの増加など、様々な要因が複雑に絡み合う中、3位・インスタントコーヒー(119%)、5位・レギュラーコーヒー(117%)がトップ5にランクイン。

前年に比べると価格はインスタントコーヒーが29%、レギュラーコーヒーが25%も上昇する結果となった。販売数量はそれぞれ8%、6%落ちたものの、値上げの影響が大きく上回っている。

コーヒーの数量・価格前年比

■コロナ禍以降、短いスパンで変わるトレンド。今年は値上げ、そしてインバウンド

2020年以降、売れたものの傾向は毎年のように大きく変化。コロナ1年目は衛生用品が大きく伸長し、翌年は巣ごもりを需要を背景に健康訴求した食品などが上位にランクイン。

2022年は「1位・検査薬、2位・オートミール、3位・鎮暈剤(酔い止めなど)」とWithコロナという幅広いカテゴリーがランクインし、2023年は訪日旅行客の復活を背景に「1位・強心剤」などのインバウンド需要商品、マスク要件の緩和などで「2位・口紅」などが上位に入った。

そして昨年は大きくトレンドが変わり、猛暑や集中豪雨などの気候変動に対応した「靴クリーナー」や、物価高に起因する米などが上位に。今年は値上げがさらに猛威を振るう形になったと同社は考察している。

2022年・2023年・2024年の売れたものランキング

■販売苦戦は検査薬、オートミールなどコロナ禍に伸びたもの目立つ。3位は意外な商品

最後に、今年販売苦戦したランキングを見ると、1位・検査薬(73%)、2位・オートミール(84%)、4位・マスク(88%)、5位・体温計(88%)など、昨年同様にコロナ禍に大きく販売金額を伸ばしたものが上位に入った。

3位の防水・撥水材(88%)は全国的に少雨型の梅雨であったことなどが影響。

7位に入った乳酸菌飲料もコロナ禍に需要を取り込んだ、睡眠に訴求する商品のブームがひと段落し数字を落としたものの、2019年の販売金額は大きく上回る結果となった。

2025年の金額前年比・下位ランキング

<参考>
インテージ『2025年、売れたものランキング

Vote

  • SDGsへの興味・関心はありますか?
  • SDGsの17の項目のうち、企業に特に取り組んでもらいたいのはどの項目ですか?(複数回答可)
  • SDGsに寄与している企業を評価しますか?
  • SDGsに寄与している企業の製品・サービスの利用について教えてください
  • 製品そのものがサステナブルなのかどうかは購買意思決定の基準になりますか?
  • ESG(環境・社会・ガバナンス)を意識した経営・取り組みを行っている企業に関心はありますか?
  • SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」において、日本が抱える1番の問題はなん だと思いますか?
  • SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」において、ご自身が取り組んでいることは以下のうちどれですか?(複数回答可)
  • SDGs6の達成のために、これからも意識して行動しようと考えていますか?