JR東日本、「荷物専用新幹線」を2026年3月23日より運行開始 列車荷物輸送サービス「はこビュン」の事業拡大へ
JR東日本グループは、列車荷物輸送サービス「はこビュン」の事業拡大の一環として、E3系新幹線を全車荷物専用に改造した「荷物専用新幹線」を2026年3月23日より運行開始すると発表した。

運行区間は盛岡新幹線車両センターから東京新幹線車両センター間で、全7両編成のうち全号車が荷物輸送専用という。積載量は最大17.4トン(約1,000箱)で、冷蔵品の輸送にも対応可能としている。列車は正午前に盛岡を出発し、16時頃に東京に到着するダイヤを予定しているとのことだ。

使用される車両は、荷物搭載スペースを確保するため、客室内の座席を全て撤去。荷物をカゴ台車に載せたまま車内に搭載する為に、床面をフラット化した上で鉄板を敷き、滑り止め加工をしています。また、車内に設置したベルトで荷崩れを防止するという。

同取り組みは、同社が掲げるライフスタイル・トランスフォーメーション(LX)の一環として、地域活性化を目的に実施されるもの。輸送業務の効率化を図るため、車両センター内ではAGV(無人搬送車)を導入し、人手不足を考慮した働き方改革を推進するとしている。

今後「はこビュン」は、仙台や新潟エリアへの拡大も視野に入れているという。
さらに同社は、「JALグループ」と連携し、新幹線と航空輸送を組み合わせた「JAL de はこビュン」のサービスも2026年1月より開始予定で、シンガポール、クアラルンプール、台北、香港への輸出拡大を見込んでいるという。

加えて、日本郵政グループと締結した連携協定に基づき、ファーストワンマイルからラストワンマイルまでをカバーする新たな輸送モデルの構築も、2026年度の実施に向け検討しているとのことだ。
