アサヒ飲料は、青森県内の6自治体(弘前市・平川市・大鰐町・藤崎町・板柳町・西目屋村)で構成される弘前地区環境整備事務組合と、「ペットボトルの水平リサイクルの実施に関する協定」を締結したと発表した。

同社が東北地方の自治体とペットボトルの水平リサイクルに関する協定を結ぶのは初めてだという。
同協定に基づく事業は、黒石市と田舎館村が新たに組合に加わる2026年4月1日から開始する予定で、合計8自治体から回収された使用済みペットボトルを、飲料用ペットボトルへ再生する「ボトルtoボトル」リサイクルに取り組むとしている。
「ボトルtoボトル」は石油由来素材の使用を抑制し、CO2排出量の削減にも寄与する環境負荷の低いリサイクル法。
今回の取り組みでは、リサイクル効率を高めるため、「メカニカルリサイクル(※1)」と「ケミカルリサイクル(※2)」の2つの技術を組み合わせ、前者で発生する残余物も後者で再資源化することで、より高いリサイクル率の実現を目指すという。

(※1)回収ペットボトルを加熱処理して異物を除去し再利用する物理的手法
(※2)分子レベルでの化学分解によって高品質な再生ペット樹脂を得る化学的手法
