ANAとナッシュは、国内旅客定期便の昼間帯における床下貨物の空きスペースを活用し、冷凍食品輸送の積載効率を高める取り組みを開始した。同取り組みにより輸送コストの削減が可能となり、沖縄地域への配送では最大557円の送料値下げが実現したという。

ANAとナッシュが冷凍食品の空輸効率化で新協働

両社はこれまでも専用保冷コンテナの貸与や自社積荷体制の構築などを進めてきたが、新たな協働により昼間帯の空きスペースを活用した輸送効率化がさらに進むとしている。北海道向け輸送では従来の早朝便利用から羽田経由の昼間便に切り替えることで、より低額な輸送料金を提示できるようになったと説明している。沖縄向けも積載効率の向上によりコスト削減を図るという。

輸送イメージ

継続施策としては、ANAが貸与する保冷性能の高い国内製コンテナを利用し、ナッシュが積荷を行う体制を維持することで、温度変化を抑えた高品質輸送を実現している。工場から倉庫、空港までの一貫したコールドチェーンを構築し、季節や天候の影響を受けにくい安定した配送が可能とのことだ。

ANAとナッシュは2023年から、北海道・沖縄地域を中心に冷凍食品の安定輸送と物流の地域格差是正に取り組んできた。今回の新協働により、さらなる高品質輸送と送料値下げが可能になった。