日鉄興和不動産とトヨタホームは、愛知県名古屋市において共同事業として建設を進めてきた「LOGIFRONT名古屋みなと」が竣工したことを発表した。

なお、同施設は、LOGIFRONTシリーズとして中部圏第1弾となるとのことだ。

愛知県に物流施設「LOGIFRONT名古屋みなと」竣工

同施設は、中京工業地帯を形成する主要な工場集積エリアである名古屋市港区に所在し、名古屋第二環状自動車道「南陽」ICより約4.0km、名古屋高速道路「港明」ICより約4.2kmに位置。

同施設は車両と歩行者および自転車の出入口を分離し、安全性に配慮した動線を計画。1階に片面バースを備えた地上4階建てBOX型の施設で、2分割でも利用可能な汎用性のある平面計画となっているという。

外観は、断熱性・耐震性・美観に優れた金属断熱サンドイッチパネルを採用。シルバーとダークグレーのモノトーン調を基調として横ラインのアクセントを採り入れ、周辺への圧迫感軽減に配慮したデザインに。

外観

エントランスホール、トイレ等の内観は、間接照明と木調で温かみのあるデザインとし、落ち着いた温もりのある上質な空間を演出。

内観(エントランスホール・トイレ)

昇降設備は荷物用エレベーター・垂直搬送機をそれぞれ2基標準装備とし、上下階の荷物の搬送に十分な能力を確保。また、キュービクル等の重要設備は屋上に設置し、入居テナントのBCP対応にも配慮した計画とされている。

倉庫・トラックバース

また、「地球環境への配慮」への取り組みとして、同施設では日本製鉄グループと連携し、日本製鉄株が提供するマスバランス方式を適用したGXスチール「NSCarbolex(R)Neutral」を、民間デベロッパーとして大型物流施設に初めて採用。同施設では鉄骨H形鋼の一部に採用されているという。

また日本製鉄の高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex(R)Solution」に内包される建築ソリューション「ProStruct(R)」も併せて採用。

これらの製品およびソリューションにより、同施設において鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を約10%削減できたとのことだ。

■「LOGIFRONT名古屋みなと」計画概要

名称:LOGIFRONT名古屋みなと
所在地:愛知県名古屋市港区当知二丁目1301
交通:
・名古屋第二環状自動車道「南陽」IC約4.0km
・名古屋高速道路「港明」IC約4.2km
・名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園」駅徒歩19分
敷地面積:10,555.80平方メートル(3,193.13坪)
延床面積:21,533.29平方メートル(6,513.82坪)
構造・階数:S造・4階BOX型
設計・施工:日本国土開発
設計工事監修:フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール:2024年9月着工、2025年11月竣工