Jパワー(電源開発)は、高知県安芸郡北川村にある長山発電所の1号機について、2025年1月から実施していたリパワリング工事(水車・発電機など主要設備の一括更新工事)を完了し、営業運転を開始した。

長山発電所は1960年の運転開始以来、約65年にわたり稼働してきた水力発電所。老朽化した設備の更新を目的に、最新の解析・設計技術を用いて水車ランナの羽根形状を改良した結果、発電効率を向上させた。今回の1号機の更新は、2024年10月に完了した2号機のリパワリングに続くもので、発電所全体の出力は従来の3万7,000kWから3万8,500kWへと1,500kW増加したという。

今回の工事により、Jパワーがリパワリングを完了した水力発電所は8カ所となった。Jパワーグループは「J-POWER “BLUE MISSION 2050”」のもと、カーボンニュートラル社会の実現を目指し、今後も再生可能エネルギーの拡大と水力発電の効率化を進めていくとしている。
【長山発電所 概要(1号機リパワリング後)】
所在地:高知県安芸郡北川村
出力:38,500kW(1号機・2号機合計)
最大使用水量:毎秒40トン
ダム:平鍋ダム(堤長124m、高さ38m)
運転開始:1960年7月

