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起立性調節障害改善協会は、中高生を中心とする保護者191名を対象に「子どものスマホ使用と体調変化」に関する調査を実施し、結果を公表した。
■Q1:子どもの平日のスマホ・タブレット使用時間
平均的な使用時間は「2時間前後」で、4割以上が平日でも2時間以上スマホに触れている実態が明らかに。通学や学習、SNS・動画視聴など、デジタル環境が生活の一部となっている様子がうかがえる結果となった。

■Q2:子どもは寝る直前までスマホ・タブレットを使用するか
「毎日」「たまに」を合わせると約7割が就寝直前にスマホを使用していることが判明。ブルーライトの影響で眠気が妨げられ、入眠が遅れる悪循環に陥っている可能性があると同協会は指摘。

■Q3:子どもは朝、起きづらさやめまいを感じることがあるか
「よくある」「ときどきある」を合わせると6割近くが朝の不調を実感。
「毎朝のように起きられない」「登校直前まで布団から出られない」という場合、単なる“夜更かし”にとどまらず、自律神経のバランスが崩れている可能性もあると同協会は考察している。

■Q4:子どものスマホ使用時間が増えてから、体調や集中力に変化を感じるか
「少し感じる」「感じる」を合わせると約3人に2人が何らかの変化を自覚。長時間の使用が視覚疲労や集中力低下、睡眠の質の悪化につながっていると考えられる結果に。

■Q5:家庭でスマホやタブレットの使用ルールを設けているか
8割以上の家庭がルールを設定している一方、「決めても守れない」「親が不在時に使ってしまう」など、運用面での課題が残った。
この結果に同協会は、家庭でのコミュニケーションがスマホ使用の質を左右するとも言えそうだとしている。

■Q6:子どもの夜のスマホ使用で気をつけていること
就寝前の時間をどう過ごすかが重要視される一方で、「特に対策していない」家庭も一定数(8.7%)存在。
同協会によると、生活リズムの乱れが蓄積すれば、子どもの朝の不調や集中力低下につながるおそれがあるとのことだ。

【調査概要】
調査主体:一般社団法人 起立性調節障害改善協会
調査期間:2025年10月27日〜10月28日
調査対象:全国の保護者
回答数:191名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
<参考>
一般社団法人 起立性調節障害改善協会『お子さまのスマホ使用と体調変化」
