「オカネコ」を運営する400Fは、全国の「オカネコ」ユーザー360人を対象に「オカネコ 投資ポートフォリオに関する調査」を実施し、結果を公表した。

■7割が「現在投資をしている」と回答

今回の調査対象者(360名)のうち71.7%(258名)が現在投資を行っていると回答。オカネコユーザーの高い資産形成意識を示す結果となった。

現在、投資を行っているか

■投資ポートフォリオの現状は、日本株が中心、外国株も併用する「ハイブリッド型」が主流

投資を行っている回答者のうち、92.3%が日本株を保有しており、外国株保有者76.4%を15.9ポイント上回る結果に。また、日本株と外国株の平均資産配分比率を比較すると、日本株が49.5%に対し、外国株37.6%と、日本株の方が高い結果となった。

このことから同社は、多くの個人投資家が日本株を主軸としつつ、外国株も取り入れる「ハイブリッド型」のポートフォリオを構築している実態が明らかになったとしている。

投資ポートフォリオの現状

■日本株投資は「高配当・株主優待」、外国株投資は「高いリターン」と「分散効果」を期待

日本株に投資する理由として最も多かったのは「高配当や株主優待を期待」で、58.4%が選択。次いで「企業の成長性を期待」が33.2%、「為替変動の影響を受けない」と「馴染みのある企業に投資したい」がともに27.2%と続く。

この結果から、個人投資家は日本株に、安定的なインカムゲイン(配当や優待)を強く求めていることがわかった。

日本株に投資する理由

一方、外国株に投資する主な理由は「日本株よりも高いリターンが見込める」が51.4%で最多に。次いで「資産分散効果を期待」37.9%、「企業の成長性を期待」36.2%と続き、リターンとリスク分散の双方を重視する姿勢が明らかになった。

これは、日本株でインカムゲインを狙いつつ、外国株で高いキャピタルゲイン(値上がり益)を追求するという、異なる目的で両方の市場を活用する投資家の戦略を示唆していると同社は考察。

外国株に投資する主な理由

■円安は「投資先選定に影響あり」64.3%

「現在の「円安」は、あなたの投資先の選定にどの程度影響を与えているか?」という質問に対し、64.3%(「非常に影響を与えている」18.2%と「ある程度影響を与えている」46.1%の合計)の投資家が円安の影響を受けていると回答。

現在の「円安」は、あなたの投資先の選定にどの程度影響を与えているか

■新NISAの成長投資枠では「日本株(個別株)」が人気

新NISAの成長投資枠を利用している投資家のうち、「日本株(個別株)」に投資している人が47.6%にのぼり、最も多い結果に。

次いで「外国株(投資信託)」(41.6%)、「投資信託「S&P500」」(37.3%)、「投資信託「オルカン」」(36.8%)と続き、成長投資枠では投資信託だけでなく、個別株投資への関心も高いことが明らかになった。

成長投資枠では、どのような商品に投資しているか

<参考>
家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ『オカネコ 投資ポートフォリオに関する調査