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ノウンズは、全国の一般生活者2,005名を対象に「大阪・関西万博2025に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■大阪・関西万博に「行くつもりだったが行かなかった人」が約3割 関心と行動のギャップ
万博に関心を持っていた人のうち、約3割が「行こうと思っていたが行かなかった」と回答。「興味はあったが、行動には至らなかった層」が一定数存在していたことがわかった。
また、万博への関心はあったものの、費用・距離・タイミングといった参加へのハードルを越えられなかった層も多く、「行かなかった=無関心」と単純には言い切れない状況がうかがえる。

■来場者のおよそ2人に1人が「リピーター」
万博は“一度だけ体験するイベント”にとどまらず、約45%が複数回来場していた。特にリピーター層ほど年パスや通期パスの利用率が高い傾向が見られた。

中でも10回以上訪れた層の9割超が年パス購入者であり、価格設計が行動変容を生んだ好例ともいえる。一方、1回のみ来場の人の6割超が「存在は知っていたが買わなかった」と回答。訴求不足ではなく「元が取れるかわからない」という判断の迷いが影響していた可能性がうかがえる。

■来場者の8割超が満足と回答 「安定運営」に高評価
大阪・関西万博2025の来場者のうち、8割以上が「とても満足」「まあ満足」と回答し、総じて高評価が得られたイベントだったことがわかった。
不満を示した人は5%未満にとどまり、大きなトラブルや炎上がなかった点からも、安定感ある運営が評価されたといえる。

■評価と課題が交錯した現地のリアル
来場者からは、「世界の文化や技術に触れられた」「展示のクオリティが高かった」など、万博の国際性や知的好奇心を満たす体験への満足の声が多く寄せられた。家族や友人との思い出づくりとしても、期待に応えた様子がうかがえる。

一方で、「混雑」「価格の高さ」「入場制限」など、体験のしづらさが不満として挙がった。結果として、コンテンツ自体は高く評価された一方で、運営や体験設計には改善の余地があったことが明らかになった。

【調査概要】
調査名:「大阪・関西万博2025」に関する意識調査
調査期間:2025年10月14日
実施主体:ノウンズ
調査対象:全国の一般生活者
調査対象者数:2,005名
調査方法:Knowns 消費者リサーチを通じたインターネット調査
<参考>ノウンズ 『大阪・関西万博2025に関する意識調査レポート』