イトーキは、物流効率化の観点から、関西物流センターを「GLP ALFALINK 茨木3」(大阪府茨木市)に移転し、稼働を開始したと発表した。

「GLP ALFALINK 茨木3」稼働開始

新拠点は、大阪・京都・神戸中心部へ30分圏内という好立地を活かし、関西2府4県を広くカバーする中核拠点として機能するという。主要高速道路へのアクセスに加え、空港・港湾との連携も容易で、長距離輸送から都市部配送まで柔軟に対応可能だとしている。

また、滋賀ロジスティクスセンターとの連携により、西日本全域の供給網を再構築。首都圏の「東京BASE」と同様の中継・集約機能を関西圏にも整備し、在庫・輸送拠点の最適配置によって配送時間の短縮と安定供給を実現するとのことだ。

さらに、オフィス製品や建材の在庫・配送を一元管理する拠点として移転後に順次機能を拡充し、入出庫オペレーションの効率化を図るという。約2,000坪のワンフロア構造を採用することで上下搬送時間を削減し、作業効率を大幅に向上させるとともに、集約拠点としての在庫・配送管理の最適化を進めるとのことだ。

施設内には、外部パートナーと連携を強化する「オペレーションルーム」、主体性のある働き方を実現する「協創オフィス」、スタッフのエンゲージメント向上に貢献する「リフレッシュスペース」を設置。

また、「オペレーションルーム」は、無彩色をベースに深みのある色や上質な素材を組み合わせ、落ち着いた雰囲気を演出。一方、「協創オフィス」と「リフレッシュスペース」はニュートラルカラーとシンプルな素材を用い、穏やかで清潔感のある印象を創出しているという。

座席はフリーアドレス制を導入し、カウンター席やカフェテーブルなど多様なワークスペースを備え、働く自由度と居心地の良さを両立しているとのことだ。

オペレーションルーム

また、新拠点は免震構造を採用し、地震発生時の安全性と事業継続性を確保。非常用発電設備を備え、停電時にも必要な電力を確保できる体制を整備しているほか、大雨・洪水リスクの低い立地を選定し、災害時の影響を最小限に抑えるという。

これらの設備・立地条件により、緊急時でも物流機能を維持し、顧客への安定供給を支える体制を構築したとしている。

■新拠点概要

名称:イトーキ関西物流センター
所在地:大阪府茨木市南目垣3丁目2番1号 GLP ALFALINK 茨木3 6F
稼働開始:2025年9月1日
倉庫敷積:約2,000坪
事務所面積:約80坪
構造:地上6階建(倉庫エリアはワンフロア運用、耐火構造、免震構造)
配送エリア:関西2府4県(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)
アクセス:名神高速「茨木IC」5.5キロメートル、近畿道「摂津北IC」3.7キロメートル、JR茨木駅4.2キロメートルほか