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GOOD PLACEは、20~60代の会社員547名を対象に、「オフィスの“もやもや”に関する調査」を実施し、結果を公表した。
なお同社は、休憩スペースの不足、空調の調整しづらさ、建物の老朽化など、日常業務で感じる様々なオフィスへの不満を“もやもや”と定義している。
■オフィス環境の不満が解消されないと、退職を考える理由の一因に
現在抱えているオフィスの“もやもや”が解消されない場合、それが退職を考える理由の一因になるかと聞いたところ、「非常にそう思う(12.7%)」、「ややそう思う(36.1%)」という結果に。
合計で約半数が、オフィス環境の課題を退職検討の一要因と回答しており、待遇や人間関係といった理由に加えて、オフィスへの不満もその一因になる可能性があることがわかった。

退職・転職を考える理由の一因になるか
■オフィス環境への不満は業務パフォーマンスに影響を与えていると約7割が回答
オフィスに関する不満がどの程度業務パフォーマンスに影響を与えているかを聞いたところ、「非常に影響を与えている(25.6%)」、「やや影響を与えている(44.0%)」と、影響を感じている人は約7割という結果に。
一方で、「あまり影響を与えていない(9.6%)」、「全く影響を与えていない(1.5%)」と影響を感じていない人は約1割にとどまり、オフィスへの不満がそのまま業務の生産性にも直結していると感じている人が多いことがわかった。

■オフィス環境の理想と現実に乖離を感じている人が約6割
理想のオフィス環境と、実際のオフィス環境にどの程度の乖離があると感じるのか聞いたところ、「非常にギャップを感じる(15.4%)」、「ややギャップを感じる(43.7%)」と続き、ギャップを感じている人は合計で約6割にのぼった。
一方で、「あまりギャップを感じない(13.5%)」、「全くギャップを感じない(5.5%)」との回答は合計で約2割にとどまり、多くの人が実際には理想のオフィスで働くことができていないと感じていることが浮き彫りに。

■不満の回答のトップ3は「休憩スペースが少ない」「空調が調整しづらい」「建物が古い」
オフィスに対して不満に思うことを聞いたところ、トップが「休憩スペースが足りていない(21.9%)」、次いで「空調が調整しづらい(18.8%)」、「建物が古い(14.8%)」という結果に。
働くスペースは確保されていても、ランチタイムや業務中に簡単な休憩をとるスペースが不足していることが、主要な課題としてあがった。「空調が調整しづらい」に関しては、オフィスビルに多い一括空調での調整の難しさが不満に繋がっている可能性があると同社は推測。
また「建物が古い」に関しては、古い建物でもリノベーションや内装の仕様により魅力的なオフィスづくりは可能なものの、劣化がそのままになっているオフィスで働くことに対して、不満を訴える声が多いことがわかった。

【調査概要】
調査内容:オフィスの“もやもや”に関する調査
調査期間:2025年6月18日~6月27日
調査対象:20~60代の首都圏4都県と大阪府在住の会社員547名
調査手法:インターネット調査
<参考>
出典:GOOD PLACE『「オフィスの”もやもや”に関する調査」(2025年)』