日本ベネックスは、既設のFIT太陽光発電所「ベネックスソーラーポート」をFIP制度へ移行し、蓄電池を併設した発電所の運用を開始した。

今回の発電所は、日本ベネックスが本社工場屋根に設置したもので、2013年よりFIT制度を利用して売電していたが、FIP制度へ移行のうえ蓄電池の運転を開始したという。同社にとって初の蓄電池併設FIP太陽光発電所となる。

運用は東芝エネルギーシステムズがアグリゲーターとして担い、蓄電池の充放電を最適に制御することで、出力抑制の影響を抑えつつ、昼間に蓄えた電力を需要の大きい夜間に供給できるようにした。これにより再生可能エネルギーの有効活用と収益性の向上を両立する狙いである。

日本ベネックスは、保有する48件約63.6MWの自社発電所のうち、24件約43.2MWをすでにFIP発電所として運用している。今回の知見を基に、顧客の太陽光発電所への蓄電池導入支援サービスも展開し、再生可能エネルギーの普及拡大と脱炭素社会の実現に貢献していくとしている。
■ベネックスソーラーポート 概要
所在地:長崎県諫早市津久葉町99番地48
出力:320.2kW(DC)、250.0kW(AC)
蓄電池容量:774.0kWh