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オンワード樫山のマーケティンググループと大和は、現代のお中元の実態を知る目的で、全国の男女551名を対象とした「お中元に関する意識調査」を実施し、結果を公表した。
■TOPICS(1)“知っているけど、贈らない”人が多数派
約9割が「お中元」という言葉を知っていると回答する一方で、「名前だけ聞いたことがある」(15.6%)や「知らない」(7.6%)といった人も一定数存在。

特に、年齢層が若いほど文化としては馴染みが薄い状況がうかがえる結果となった。

■TOPICS(2)”お中元を贈ったことがない人”は4割超、継続的な贈答は2割程度
過去にお中元を贈ったことがあるかを尋ねたところ、「一度も贈ったことがない」が44.1%と最多とに。また、「昔は贈っていたが、今はやめた」人も23.4%にのぼり、継続的に贈っている人は「毎年のように贈っている」が22.5%、「たまに贈る」はわずか9.6%にとどまっている。
この結果から、お中元を贈らない人が過半数を占めており、お中元離れが進んでいることが浮き彫りになった。

■TOPICS(3)お中元に対するイメージは、「堅苦しさ」と「費用・手間」がトップ
お中元を贈ることについてのイメージは、「費用や手間がかかる」(35.6%)・「形式的・堅苦しいと感じる」(33.2%)・「何を贈ればよいか分からない」(25.0%)が上位を占めています。
お中元を贈ることにハードルが高いと感じている人が多いことが伺えます。

■TOPICS(4)「相手が好きなものを選べる」「自分も欲しくなるギフト」が最多、若年層は”こだわり志向”
「こういうお中元なら贈りたいと思う条件」について尋ねたところ、最も多かったのは「相手が好きなものを選べる」(20.5%)・「自分も欲しくなるような中身」(20.3%)。

さらに注目すべきは、「こだわり深い・ひと味違うギフト」(14.5%)の項目で、特に34歳以下の若年層ではこの傾向が強く、”自分らしさを反映できるお中元”を求める声が目立った。

■TOPICS(5)世代や知識の有無で贈る相手が変化
「お中元の知識がある年代層」は親族への贈答意欲が高く、「知らない・未経験が多い年代層」は”自分へのご褒美“ギフトとしての関心が最多。

世代や知識の有無で贈り方の意識が大きく異なることが明確になった。

【調査概要】
調査主体:オンワード樫山 マーケティンググループ、大和
調査方法:インターネットアンケート
調査システム:Questant
調査対象:全国の男女551名
調査期間:2025年6月30日~7月1日
<参考>
オンワード樫山 マーケティンググループ・大和『お中元に関する意識調査』