日本インフォメーションは、インターネットリサーチで全国の20~69歳・男女1067名を対象に、「物価高に関する意識行動調査」を実施し、結果を公表した。

物価高に関する意識行動調査

■購入頻度を減らす・価格帯を下げる品目

継続的な物価高を受けて、「(1)購入頻度を減らす品目」は、食品「菓子・スイーツ・デザート類」28.5%、飲料「お酒、アルコール類」15.1%、日用品「メーキャップアイテム」6.6%となった。

食品関連の反応率が高いことから、生活者の節約意識が向きやすいのは食品であることがわかる一方、「特になし」は5割と半数。

購入頻度を減らす品目

「(2)価格帯を下げる品目」としては、食品「お米、乾麺類」18.0%、「生鮮食品」17.5%、飲料「コーヒー、紅茶、お茶類」11.5%、日用品「ティッシュ類」16.5%と主食・主菜や生活必需品が上位となった。

価格帯を下げる品目

また、属性別では、「(1)購入頻度を減らす品目」は女性50・60代、「小学校高学年~高校生」の子を持つ親、「(2)価格帯を下げる品目」は男女60代と、「小学校高学年~高校生」の子を持つ親が全体より数値が高くなっている。

一方、男性20~40代では「特になし」が全体より約10ptsほど高く、物価高の影響と連動していない様子が伺える結果に。

■価格高騰に伴うライフスタイルの変化

価格高騰に伴い、7割がライフスタイルに何らかの変化ありと回答。最も多い行動は「外食を減らす」で32.1%。全体的に女性は40代~60代、小学校高学年~高校生の子を持つ親で変化が見られた。

一方、これまでの設問に続き、男性20~40代は「特になし」が約4-5割と、行動に変化があった人は少ない。

属性別の特性としては、子の年齢が「高校生」で「外食を減らす」53.5%(+21.4pts)、「小学校高学年」48.8%(+16.7pts)、また「お弁当を持参する」は女性20代23.5%(+11.3pts)、「高校生」32.6%(+20.4pts)などが全体より多くなっている。

これまでの設問に続き、男性20~40代は、「特になし」が約4-5割と全体より+5.9~16.1pts高く、特に男性20代が最も影響が少ない様子。

価格高騰に伴うライフスタイルの変化内容

■米の代替品

米の主要な代替品として、「うどん」「パン」がそれぞれ3割にあがる。以降は「パスタ」「そば」「焼きそば」など麺類が続く。

全体的に子の年齢が「小学校低学年~高校生」が全体より数値が高くなっていて、代替品を活用している傾向が伺える。特に「うどん」は、子の年齢が「乳幼児期~高校生」が38.8%~56.1%(全体より+9.0~26.3pts)となって高い傾向に。

その他、「焼きそば」は「中学生」22.7%(+10.5pts)、「小学校高学年」22.0%(+9.8pts)などが全体より多くなっている。

米の代替品

■米の代替品購入に伴って購入が増えた品目

米の代替品購入に伴って購入が増えた品目としては、「パスタソース」、「めんつゆ」が3割を超え、麺類の関連品が上位に。「特になし」は3割と、7割の人が代替品購入に伴い購入が増えた品目を持つ。

前問では子を持つ親で数値の上昇が見られたが、「米の替わりとして購入したものがある」と回答した層に絞ると、性年代に関係なく購入が増えた品目が幅広くあることが伺える。

例えば、女性20代では「パスタソース」54.9%(全体より+18.9pts)、男性40代「めんつゆ」46.0%(+11.3pts)、「ヨーグルト」24.0%(+10.4pts)など。

また、前問で代替品として「うどん」と回答した人が多かった子を持つ親のうち、子の年齢が「小学校低学年~中学生」の「めんつゆ」は41.7%~53.3%(+7.0~18.6pts)と特に高くなっている。

米の代替品購入に伴って購入が増えた品目

■米が適正価格に戻ったら取る行動

米が適正価格に戻ったら、「毎日の食事でごはんを食べる頻度を戻したい」33.5%をはじめ、8割が米を食べたり購入する頻度を増やすと回答。

属性別では、女性20代や子の年齢が「小学校高学年~大学生」で、全体よりも数値が高い項目が多くなっている。

例えば、「米を使った料理を作る機会を増やしたい」は女性20代 43.1%(全体より+18.8pts)、「米のストックを増やしておきたい」は「小学校高学年」44.4%(+20.7pts)、「パンや麺類などの主食を減らし、ごはん中心に戻したい」は「大学生」45.0%(+17.5pts)など。

一方で、男性20代、女性30代・60代の3割が「今の状況に慣れてしまったので大きく変わることはない」と回答している。

米が適正価格に戻ったら取る行動

<参考>
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