大和ハウスグループの若松梱包運輸倉庫は、石川県白山市に「本社第二共配センター」を完成させ、本格稼働したことを発表した。

同センターは、荷主であるF-LINEと共に物流総合効率化法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律)の適用を受け、環境に配慮した効率的な物流事業を展開するという。
同社は、近年在庫型センター(DC)の構築を図っており、その一つとして冷凍・冷蔵保管にも対応する同センターを開発。DCを持つことで、季節や時間帯、社会情勢などによる物流量の変動に対応でき、積載率の向上や地震などの自然災害に備えることが可能となるとしている。
あわせて、輸送効率の向上はドライバーなどの労働時間の削減にもつながり、強靭でサステナブルな経営を実現できると同社は考えているとのことだ。
今回格稼働した同センターは、自動保管装置と倉庫管理システム(WMS)による在庫管理機能を備えており、温度管理が必要な商品の保管容量が大幅に増加するとともに、高い作業効率性を合わせ持った倉庫となっているという。
また、太陽光発電システムの設置や冷凍設備への自然冷媒(アンモニア/CO2)の採用など、環境に配慮した物流施設として開発されており、「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」最高ランクを獲得すると同時に、「ZEB」の認証を取得。
さらに、F-LINEとの協力体制のもと、輸配送を含めた業務の効率化を図り、CO2排出削減に繋げるとのことだ。

■倉庫概要
【住所】石川県白山市宮永町2375番地
(1)土地建物
敷地面積:17,043.45平方メートル(5,155.64坪)
建物構造:鉄骨造3階建
建築面積:7,006平方メートル(2,119.32坪)
延床面積:13,982.50平方メートル(4,229.71坪)
(2)機械装置
種目:冷凍加工食品を保管する自動倉庫
保管数量:7,644PL(棚高150cm)
設備仕様:ドックシェルター:大型6基、中型11基 計17基
空調設備:冷蔵庫、冷凍庫、自動ラック倉庫、事務所
温度管理:集中温度管理システム
垂直搬送機:1階・2階・3階/2基
貨物用エレベーター:1階・2階・3階/1基