NTT ExCパートナーは、伊豆大島火山博物館のリニューアルに伴い、火山のダイナミズムや島の自然を臨場感豊かに体験できるVRゴーグル不要の没入型展示空間を「プロジェクションVRシアター」を作成したと発表した。

伊豆大島ミュージアム - ジオノス - IZUOSHIMA MUSEUM - GEO NOUS –

同社は、新たな展示コンテンツである「プロジェクションVRシアター」のシステム設計・施工および上映コンテンツの制作を担当。

5台のプロジェクターを設置し、正面・左右の壁面と床に映像を表示。正面スクリーンは約250インチの大画面で、立体的な映像と音響が連動し、視界全体を包み込む仕様となっている。

これにより、来館者は火口の様子や島の自然をまるでその場にいるかのように全身で体感でき、臨場感あふれる体験を楽しむことが可能。従来の平面的な映像体験を超え、学びと感動を同時に提供する没入型の展示空間となっているとのことだ。

上映コンテンツは大型ドローンと高精細VRカメラによって8K映像で撮影されており、普段は立ち入ることのできない三原山中央火口上空や海上からのダイナミックな視点を体感できるという。

噴火の痕跡を辿る作品 「足元すべてが活火山」 では三原山の中央火口や火口列・噴火口跡など伊豆大島全体が活火山であり、どこからでも噴火が起こり得ることや過去の割れ目噴火・側噴火の歴史を臨場感ある映像で表現。

火山島の暮らしを描いた 「火山とともに」 では、伊豆大島の地形が火山噴火や波・雨・風によって形作られてきたことや人々がその地形を活かして集落を築き、時には遊び場として利用してきた歴史を紹介。

両作品とも、4面投影による没入感と高精細な映像美で、伊豆大島の自然と人々の営みを新たな視点から体感できる内容となっている。

映像コンテンツイメージ

伊豆大島火山博物館は、今回の大規模リニューアルで、火山や大地の成り立ちだけでなく自然や人々の暮らし、防災まで幅広く学べる拠点を目指し、「伊豆大島ミュージアム - ジオノス - IZUOSHIMA MUSEUM - GEO NOUS -」として7月1日にオープンするとのことだ。