キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、働く女性396名を対象に「年下の上司」についてアンケートを実施し、その結果を公表した。

■約8割が年下の上司と働くことに「抵抗なし」

「上司が年下だった場合に抵抗を感じるか」という質問に対し、42.9%が「やや抵抗はない」、32.3%が「まったく抵抗はない」と回答。合わせて75.2%が「抵抗はない」としており、多くの女性が年下の上司と働くことに抵抗を感じていないことがわかった。

年代別に見ると、若年層の方が抵抗を感じる割合が高く、年代が上がるにつれ「抵抗はない派」の割合が増加。社会人経験が長くなると上司が年下のケースも増えていくため、抵抗がなくなるのではないかと同社は考察している。

上司が年下だった場合に抵抗を感じるか

■抵抗を感じるポイントは「敬語の使い方や態度に気を遣う」

年下の上司に抵抗を感じる理由として最も多かったのは「敬語の使い方や態度に気を遣う」55.6%だった。次いで「年下であることに心理的な抵抗がある」が49.4%、「経験や知識不足が不安」が30.9%と続いた。

コミュニケーション面や心理面、上司の能力面への懸念が上位を占めた。

年下の上司に抵抗を感じる理由は?

■年下の上司と働いてよかった点は「年齢に関係なく、能力や実績が評価されると感じた」

年下の上司と働いた経験があるかを聞いたところ、全体の59.1%が「年下の上司と働いたことがある」と回答。年代別の回答を見ると、20代以下は18.2%に対し50代以上は91.3%と、年齢を重ねるほど年下の上司と働いた経験があることは、当たり前になることが分かった。

年下の上司と働いたことはある?

年下の上司と働いてよかった点としては、1位が「年齢に関係なく、能力や実績が評価されると感じた」で37.2%、2位は「新しい視点や発想を学べた」で32.1%、3位は「フラットで風通しの良いコミュニケーションができた」で26.5%だった。

学びと挑戦が促進され、風通しのよい職場になるというメリットを感じた人が多いことが明らかになった。

「その他」の回答では、「年齢差がそこまでなかったので、年下という意識が無かった」「優秀かどうかは年齢ではないということが分かった」というポジティブな声があがった。

年下の上司と働いて「よかった点」は?

■年下の上司と働いてよくなかった点は「指示や指導の経験不足」

よくなかった点では「指示や指導の経験不足を感じた」が33.8%、「精神的に未熟だと感じた」が28.6%で上位を占めた。経験の不足や精神面の未熟さに対する不満が、主な要因となっていることが明らかに。

「その他」の回答では、「評価に多少の偏りがあった」「遠慮が見られた」「言い方など言葉に角が立つ」などの声もあった。

年下の上司と働いて「よくなかった点」は?

■年下の上司と働く際に心がけたいことは「年齢にとらわれない敬意」

年下の上司と働く際に心がけたいこととしては、「年齢にとらわれず、敬意を持って接する」が70.8%と最多に。

次いで「年齢にとらわれず、仕事の成果で信頼関係を築く」が52.0%、「困ったことや疑問点は、遠慮せずに相談する」が47.2%と続き、年齢に関係なく一人のビジネスパーソンとして、真摯に向き合おうとする姿勢を持つ人が多いことが分かった。

年下の上司と働くなら、どんなことを心がけたい?

【調査概要】
調査期間:2025年4月24日~5月7日
有効回答数:396名
調査対象:女の転職type会員
調査方法:Web上でのアンケート

<参考>女の転職type『第108回「年下の上司について」 / データで知る「女性と仕事」