フォーイットは、全国の20代から60代までの男女500人を対象に、無人タクシーに関するアンケート調査を実施し、その結果を公表した。

■無人タクシー利用意向、「安全性が確認できれば」が最多の18.4%

無人タクシーが実用化された場合、利用したいと思うかを聞いたところ、最も多かった回答は「安全性が確認できれば利用したい」で18.4%だった。

次いで、「あまり利用したくない」が16.6%、「機会があれば利用してみたい」が15.6%となった。

無人タクシーが実用化された場合、利用したいと思うか

■男女で異なる視点:男性は先進技術に期待、女性は安全性を懸念

男女別に見ると、男性の方が無人タクシーの利用により積極的で、「機会があれば利用してみたい」と回答した割合は、男性の方が女性より約10%高かった。無人運転という先進技術への期待が、利用意欲につながっていると考えられる。

一方、女性の半数以上は「利用したくない・わからない」と回答。ドライバーとコミュニケーションが取れないことから、トラブル発生時や緊急時の対応に不安を感じる人が多いと、同社は分析している。

また、人の目がないことで、夜間や人通りの少ない場所での乗降時に犯罪に巻き込まれるリスクを懸念する声もあると考えられる。

【男女別】無人タクシーが実用化された場合、利用したいと思うか

■若い世代ほど前向き、「デジタルイミグラント」世代は慎重な傾向

年代別に見ると、「積極的に利用したい」と回答した人は、20代で13.0%、30代で17.0%。これに対し、50代・60代ではわずか3.0%にとどまった。

50代以上では「安全性が確認できれば利用したい」や「あまり利用したくない」と回答する人が多く、若年層に比べて無人タクシーの利用には慎重な姿勢がうかがえる。

【年代別】無人タクシーが実用化された場合、利用したいと思うか

■無人タクシー利用意向、年収1,000万円超の層で突出

世帯年収別に見ると、「積極的に利用したい」と回答した割合は、世帯年収が「~500万円」および「501万~1,000万円」の層では7%前後だったが、「1,001万円~」の層では18.1%と10%以上の差が見られた。

無人タクシー導入当初は、価格が高めに設定される可能性があるが、高収入層ではコスト感度が比較的低いため、多少高くても利便性を優先する傾向があると同社は分析している。

また、高収入層は世界情勢や経済動向、投資情報などへの関心が高く、無人タクシーのような新サービスにも関心を持ちやすいアーリーアダプターが多いとも考えられる。

【世帯年収別】無人タクシーが実用化された場合、利用したいと思うか

【調査概要】
対象者:20歳~69歳の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2025年2月14日

<参考>フォーイット『無人タクシーに関するアンケート調査