NTTアノードエナジーと東京電力ホールディングスは、群馬県吾妻郡嬬恋村において、系統用蓄電池「嬬恋蓄電所」の商業運転を開始したことを発表した。

同蓄電所は、2023年11月に両社が共同で設立した嬬恋蓄電所によって運営されており、資源エネルギー庁の補助事業に採択されているという。再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の調整力確保や増強対策といった課題への対応を目的としているとのことだ。
両社は、蓄電池の運用を通じて得られるデータの収集・管理やバランシング技術の活用により、蓄電池の運用管理ノウハウを早期に獲得し、電力市場(卸電力市場・需給調整市場・容量市場)への参画を通じて電力系統の安定化に貢献するとしている。
また、将来的には再生可能エネルギーの大量導入に向けた電力系統の混雑緩和に資する蓄電池のユースケースの検証など、さらなる蓄電所事業の発展を目指すとのことだ。
■蓄電所概要
所在地:群馬県吾妻郡嬬恋村三原 1449-78
事業開始:5月15日
蓄電所仕様:出力2.0MW/容量9.3MWh
電池種別:リチウムイオン電池