パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、543人の社会人男女を対象に「2025年ハラスメント実態調査vol.2」を実施し、その結果を公表した。

■7割以上が職場でハラスメントを感じた経験が「ある」と回答

同調査で、回答者全体の543人に職場でハラスメントを感じた経験を聞くと、「ある」が72.6%で多数を占め、「ない」は27.4%という結果に。また、「ある」と回答した人を男女別に集計したところ女性が78.0%、男性が70.3%となった。

職場でハラスメントを感じた経験の有無(全体・男女別)

さらに、年代別でみてみると、「50代」が88.9%で最多となり、次いで「40代」が86.0%、「30代」が79.2%、「20代」が57.1%と続いた。

役職別で最も多かったのは、「課長クラス」で89.2%、次いで「部長クラス以上」が83.9%、「係長クラス」が73.5%、「一般社員」が69.8%、「主任クラス」が68.8%という結果に。

職場でハラスメントを感じた経験の有無(年代・役職別)

■6割以上の人が職場ハラスメントを黙認した経験が「ある」

職場ハラスメントを黙認した経験について聞いてみると、「とてもある」が18.2%、「ある」が18.9%、「どちらかといえばある」が26.9%と、「ある派」が64.0%で過半数を占めることが明らかになった。

「ある派」の年代別では、「40代」が76.3%で最多となり、次いで「50代」が73.6%、「30代」が67.5%、「20代」が53.6%と続いた。

職場ハラスメントを黙認した経験の有無(全体・男女別)

■自身の言動で思い当たるハラスメントがあるのは4割以上、男性は2人に1人以上が経験

自身の言動で思い当たるハラスメントがあるか聞くと、「とてもある」が13.4%、「ある」が8.1%、「どちらかといえばある」が21.2%と、「ある派」が42.7%という結果に。男女別でみると、男性が51.6%で、女性が22.6%と、男性は女性の2倍以上であることが明らかになった。

ハラスメントだと思い当たる自身の言動の有無(全体・男女別)

年代別では、「30代」が46.8%で最多となり、次いで「20代」が44.6%、「40代」が38.7%、「50代」が33.3%と続いた。

役職別でみると、「部長クラス以上」が64.5%で最多となり、次いで「係長クラス」が51.0%、「主任クラス」が45.3%、「課長クラス」が43.2%、「一般社員」が40.2%という結果に。

ハラスメントだと思い当たる自身の言動の有無(年代・役職別)

<参考>
Job総研「Job総研『2025年 ハラスメント実態調査vol.2』を実施 4割が心当たり 自身の”発言リスク”に敏感 若年ほど意識