東京メトロと東武鉄道は、有楽町線延伸区間(豊洲~住吉間)の開業に合わせて、半蔵門線(住吉~押上間)および東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転を行うことについて、基本合意したと発表した。

この相互直通運転は、2030年代半ばに予定されている有楽町線延伸区間の開業にあわせて実施されるという。豊洲市場をはじめとした観光拠点が集積する臨海部から、東京スカイツリーがある押上を経て、東武線各方面と直結することで、臨海副都心と東京・埼玉東部のアクセス性が大幅に向上する見通しとのことだ。
具体的には、豊洲〜春日部間では所要時間が約8分短縮され、乗換も2回から0回に減少するという。また、草加〜東陽町間では所要時間が約11分短縮、豊洲〜押上間も約8分短縮されるなど、乗換なしでの移動が可能になるとされている。
さらに、新線の開業と直通運転によって、日比谷線や千代田線の混雑緩和効果も期待されており、それぞれ7%、3%の混雑率低下が見込まれているという。
両社は、交通利便性の向上により、沿線地域の魅力的なまちづくりや東京圏全体の国際競争力の強化に貢献する。運行計画の詳細については、今後、相互直通ネットワーク各社と協議の上、改めて発表される予定だとしている。