東京メトロは、4月1日から大手町駅、二重橋前〈丸の内〉駅、竹橋駅、霞ケ関駅、日比谷駅、青山一丁目駅、東池袋駅の7駅において、駅冷房に使用する熱エネルギーのCO₂排出量が実質ゼロとなるメニューを導入すると発表した。

この取り組みは、2021年3月に設定した長期環境目標「メトロCO₂ゼロ チャレンジ 2050」に基づくもので、2030年度に東京メトログループ全事業のCO₂排出量を2013年度比で50%削減し、2050年度には実質ゼロを目指す方針としている。

長期環境目標

東京メトロは、丸の内熱供給および池袋地域冷暖房が提供するオフセットクレジットや非化石証書を活用し、CO₂排出量を相殺した「カーボンオフセット熱メニュー」を導入することで、7駅の駅冷房に使用する熱をカーボンニュートラル化するという。

カーボンオフセット熱の供給フロー

これにより、年間約3,091tのCO₂排出量が削減される見込みであり、これは一般家庭約1,127世帯分の年間CO₂排出量に相当するとのことだ。

東京メトロは今後も、取引先をはじめとするステークホルダーとの連携を強化し、CO₂排出量削減に向けた取り組みを推進するとしている。