ソフトバンクが加盟するE2Aコンソーシアムは、日本、台湾、韓国および米国を結ぶ光海底ケーブル「E2A」を建設することに合意したと発表した。

日本・台湾・韓国・米国を結ぶ光海底ケーブル「E2A」建設へ

E2Aは、アジアと北米間のデジタル接続を大幅に強化する、総延長距離約1万2,500kmの太平洋横断の光海底ケーブルで、グローバル通信における大きな前進となるという。

E2Aは、丸山(日本・千葉)、頭城(台湾)、釜山(韓国)およびモロベイ(米国カリフォルニア州)で陸揚げされ、アジアと北米の主要なデジタルハブ間を接続。

高速かつ堅牢なバックボーンネットワークにより、太平洋地域におけるAI(人工知能)アプリケーションやデータセンター、クラウドサービスでの活用が可能になるとしている。また、E2Aは最新の海底ネットワーク技術を活用。主な特長は下記の通りとなっている。

■主な特徴

・容量192Tbps(テラビット毎秒)以上を実現する12本のファイバーペア
・シームレスなスケーラビリティーとマルチオペレーター接続を可能にするオープンケーブルシステムアーキテクチャー
・18kVの電力供給による海底インフラストラクチャーの効率最適化
・次世代コンピューティングアプリケーションとデジタルサービスをサポートする最適化されたレイテンシー

E2Aイメージ

E2Aは、2028年下期の運用開始を予定しており、これにより太平洋におけるデジタル接続が大幅に強化されるという。これまでにない高い性能とスケーラビリティー、信頼性を実現するほか、建設はサステナビリティを重視した設計に基づいて実施。

なお、システム供給はAlcatel Submarine Networks(ASN)が行うとし、ソフトバンクは、E2Aの日本の陸揚げ局として、千葉県南房総市に所在する「ソフトバンク丸山国際中継所」を提供するとのことだ。