P&Gジャパンは、群馬県藤岡市に、ファブリック&ホームケア製品の生産拠点である高崎工場の専用倉庫として、約52,000パレットの保管能力を有する自動倉庫を新設すると発表した。4月1日より本格的に稼働を開始するとのことだ。

「高崎サプライ倉庫」を新設

同社は、同工場において衣料用洗剤をはじめとするファブリック&ホームケア製品を生産しており、先進的なデジタル・テクノロジーを活用して、様々なイノベーションを推進してきた。

今回新設される高崎サプライ倉庫では、これまでの生産拠点に加え、製品を保管する倉庫のオペレーションにも自動化を導入することで、労働力不足や2024年の物流問題に対応。タッチレスなサプライチェーンを構築し、倉庫業務の効率化と物流の最適化を実現することを目指すという。

倉庫内には、工場からトラックで運ばれてきた製品を自動で入荷できる「自動トラック荷役システム(ATLS)」を導入し、入荷から出荷準備までの全てのプロセスを自動化する。

左:自動トラック荷役システム(ATLS)/右(2枚):有軌道無人搬送車(RGV)

また自動ゲートを導入し、事前に予約システムに登録した車両番号をゲートで照合することで、受付作業を不要にし、トラックの入退場をスムーズにするとのことだ。

左:自動ゲートシステム/右:効率化された荷積み作業の様子

さらに、同倉庫の新設により、これまで分散していた複数の倉庫を集約し、物流ネットワークを最適化することで、工場からの直送率の向上に貢献するほか、主要高速道路へのアクセスが良好な立地により、輸送の効率化も実現するという。結果として年間で約200万㎞の走行距離削減が可能となり、2024年の物流問題への対応強化にもつながるとされている。

同社は、今後も高品質な製品を安定的に消費者に届けるため、イノベーションを活用した優れたサプライチェーンの実現を目指すとしている。

■倉庫概要

倉庫概要