大日本印刷は、企業の事業活動等で発生する廃材を再生素材にし、3Dプリンターを使ってインテリア等にアップサイクルするサービスを開始したと発表した。
第一弾として、丸井の「北千住マルイ」1階の共用スペースに、同店で不要になった紙等を再生素材にして作成したチェアやソファを設置したとのことだ。

同社は廃材を再生素材化し、デザイン性の高い製品にアップサイクルするサービス「再生素材を活用したデザインソリューション」を2022年から展開。
今回、3Dプリンターを使用することで製品のデザインや機能を高め、生活者が愛着を持って長く使いたくなる製品ラインアップを展開するとのことだ。
また、3Dプリンターの原材料である樹脂ペレットに、従来の間伐材から得た木粉に加え、紙を新たに取り入れて材料を改良し、再生素材のバリエーションを拡大。3Dプリンターを活用することで、柔軟なデザインや小ロット製造が可能となり、強度や耐久性の向上も実現されるという。
今回アップサイクル製品を導入した北千住マルイでは、店舗で発生したごみを「廃棄ごみ」と「資源」に分別する「エコファクトリー」という取り組みを行っており、そこで分別された紙を再資源化し、同サービスのプロダクトの原料として活用するとのことだ。
同社は、同サービスを通じて廃材を再生材として使用する割合を高め、企業や生活者、社会のニーズに応え続けるという。また、アップサイクル製品のデザイン性や機能性の強化、コミュニケーション施策との連動などを通じて、多くの企業の資源循環への取り組みを支援していくとのことだ。