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イケア・ジャパンは、「世界睡眠デー(3月14日)」と日本独自である「春の睡眠の日(3月18日)」に寄せて、世界規模で実施した睡眠に関する調査から日本人の睡眠状況について発表した。
以下、調査結果を一部紹介する。

■最も睡眠を愛している国はインドネシア、日本は世界平均を上回る
世界の約7割(日本では65%)の人々が、睡眠を人生で最大の喜びの1つと考えていることが判明。特に若い世代(日本の18歳~24歳では71%)でその認識が高い。日本では約5割の人々が睡眠を重要視しており(Sleep Lover)、これは世界平均(46%)を上回っているという。
世界平均では、学生、親、夜勤の労働者はほかの人々よりも睡眠を喜びと感じる傾向があるが、日本では学生(79%)が最も高いことが明らかになった。一方で、親(66%)と親でない人(64%)の間には顕著な違いは見られない結果に。
また日本では、夜勤の労働者(61%)より日勤の労働者(69%)のほうが睡眠を喜びと感じていることが判明。さらに、日本を含む世界の調査対象者の半数以上が人との交流よりも寝ていたいと回答したとのことだ。
■イケア独自の「睡眠スコア」で各国の睡眠の質を測定。最も高いのは中国、日本は60点で43位と下位と睡眠の改善の余地あり。
同調査では、さまざまな質問の回答結果をイケア独自の「睡眠スコア」として、下記5つの要素(最大各20pt)の合計最大100ptとして睡眠の質を数値化。

日本の睡眠スコアは100pt中60ptで、世界平均(63pt)よりも低く、特に睡眠の質の悪さや睡眠時間が足りていないことが判明。また、スコアの結果から世界各地でも睡眠格差が存在することが明らかになったとしている。

各要素の詳細および日本の結果は以下の通り。
●睡眠の質(日本のスコアは9pt)
エジプトでは、64%の人々が睡眠の質がよいと回答しており、これは世界で最も高い割合となった。一方、日本では睡眠の質の悪さを自覚している人が多く、睡眠の質がよいと回答した人はわずか17%となっている。
●睡眠時間(日本のスコアは11pt)
日本は平均睡眠時間が世界で最も短く、わずか6時間10分。いまの睡眠時間に満足しているのは3割弱で世界でも最下位。平均睡眠時間が7時間を超えるのは中国本土だけで、トルコでは約9時間の睡眠を望んでいるが6時間42分しか達成できず、理想と現実の睡眠ギャップが2時間以上と世界最大の結果に。
●寝付く時間(日本のスコアは14pt)
日本人の入眠時間は世界の平均と同じ24分で、約7割が30分以内で眠りにつくと回答。しかし男性(日本21分:世界平均23分)と比べると、女性(日本・世界平均26分)の方が眠りにつくまでに時間がかかることがわかった。さらに若い人ほど寝つきが悪いことも明らかに。
●睡眠中に目覚める頻度(日本のスコアは13pt)
中国本土では、34%の人々が一度も目を覚ますことがなく熟睡していると回答し、これは世界で最も高い割合となった。日本では24%の人々が一度も起きることなくぐっすり眠れていると回答しており、これは世界平均を上回っている。
日本の人々のあいだでは、目覚める回数が1~2回の人は62%、3回以上の人は14%。睡眠中に一度も目を覚まさないと答えた人々の中では、18~24歳は45%、一方で65歳以上は15%という結果から、歳をとるにつれて夜中に起きることが多くなることがわかった。
●寝起きの気分(日本のスコアは13pt)
中国本土では83%の人々は、疲れを感じて目覚めることが1週間に2日以下だと答えており、これは世界で最も高い割合となっている。日本は61%の人々が同様の回答しており、世界でも30位と平均を下回った。特に25~64歳の働く世代は他の年齢層と比較して、起きたときに疲れが残っている割合が高いことが判明。
■巨人の岡本和真選手、タレントpecoさん等を起用!新キャンペーン「いい明日は、いい寝心地から。」を開催中
世界規模で行った睡眠の調査結果から日本人の睡眠への意識の低さや睡眠環境の課題が浮き彫りになりに。
そこで、睡眠への課題が多い日本人の意識変容や睡眠環境の改善をサポートする同社は、3月より読売ジャイアンツの岡本和真選手やタレントのpecoさん等を起用した「いい明日は、いい寝心地から。」の新キャンペーンを実施しているとのことだ。

【調査概要】
調査方法:消費者を対象にしたインターネット調査
調査期間:2024年8月13日~2024年9月20日
調査対象者数:イケアが事業展開している中から57の市場(国と地域)で年齢や性別、地域的多様性を反映させた55,221人
※市場ごとに約1,000人が回答
<参考>
イケア・ジャパン『イケアの睡眠調査レポート2025』