ベルクは、同社の全店舗で従業員の名札を変更し、店内接客時の名前を非表示(STAFF表示)としたことを発表した。

同取り組みは、企業におけるカスタマーハラスメント(以下、カスハラ)対策の取り組みとして実施。
同社が昨年実施した従業員へのカスハラの実態調査では、全体の36%の従業員がこれまでに理不尽な暴言や叱責、大声で怒鳴られる等のカスハラを受けたことがあると回答。
さらに、「名札(名前表示)があることで嫌な思いをしたことがあるか?」の設問には、全体の23.6%が「ある」と回答し、特に、チェッカー(レジ)部門では、責任者の52%が「ある」と回答したという。
また、従業員が会社に求めるカスハラ対策として、半数以上の人が「店内にカスハラ対策ポスターの掲示」と「名札の名前非表示」を望んでいる回答となったとのことだ。

これを受け同社は、名前を非表示にした名札を10店舗で先行導入。その結果、従業員の97%がこの取り組みを支持すると回答。また、チェッカー(レジ)部門の67%、従業員全体の57%が「精神的負担の軽減を実感した」と回答したという。
一方、「批判的な指摘があった」との回答は 2%にとどまり、多くの利用者に受け入れられていることがうかがえる結果になったとのことだ。

これらの結果から同社は、従業員のプライバシーを守り、安心して働ける環境を整備するために、全店舗での名札の名前非表示に変更を導入。
なお、従業員同士のコミュニケーションの観点から、名札の裏面には名前を表示。バックヤードでの作業時や休憩時においては、名札を反転して使用しているとのことだ。