一般社団法人渋谷未来デザインと一般財団法人渋谷区観光協会、こくみん共済coopは、都市防災に関する3つの新たな取り組みを発表した。これらは「もしもプロジェクト」の一環として展開され、渋谷を中心に防災意識の向上を目指すとしている。

(1)「SIW PAPER(都市防災)」の公開
SIW PAPERは、2024年10月に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」における都市防災に関する議論をまとめたホワイトペーパー。行政・企業・区民が連携し、災害に強い都市を構築するためのアイデアや提言が記載されている。

(2)防災WEB検定「マモリシュラン」の開始
地域の防災力向上を目的としたWEB検定「マモリシュラン」が開始された。これは、渋谷の店舗で働く人々が防災知識を習得するためのプログラムであり、合格した店舗には認定ステッカーが配布されるという。ステッカーには、災害時に店員の指示に従うよう記載されており、二次元バーコードを通じて災害時の行動指針を提供する。

(3)インバウンド向け防災啓発「BOSAI ORIGAMI」の配布開始
「BOSAI ORIGAMI」は、日本の伝統文化である折り紙を活用し、訪日外国人観光客に防災情報を提供する取り組み。折ることで、日本における地震対策や災害予防の情報を学ぶことができ、完成すると「OMAMORI(御守り)」や「MAMORIGAMI(やっこさん)」の形になる。3月11日から渋谷駅周辺のホテル客室や商業施設の免税カウンターで配布が開始された。
