Reproは、Webサイトやアプリの表示速度がユーザーの行動に与える影響に注目し、表示速度がユーザーの行動や心理にどのような影響を与えているかを、全国10代から60代の男女1,200名を対象に調査本プレスリリースでは、調査結果の概要をまとめています。

表示速度がユーザーの行動に与える影響を調査

【1】全年代で約8割以上の人が表示速度が「遅い」と感じた経験を持つ

Webサイトやアプリの表示速度に対する認識の傾向を調べるため、「速い」と感じた経験と「遅い」と感じた経験の有無を質問。

その結果、表示速度が「速い」というポジティブな経験よりも、「遅い」というネガティブな経験のほうが記憶に残りやすい可能性が示唆された。

グラフが示すように、すべての年代においてWebサイトやアプリの表示速度が「速いと感じた経験がある」と回答した人の割合よりも「遅いと感じた経験がある」と回答した人の割合が上回る結果となっている。

表示速度が「速い」と感じた経験・「遅い」と感じた経験

【2】Webサイト・アプリ利用時の最大のストレス要因は「ページの表示速度の遅さ」

Webサイトやアプリの表示速度が遅いと感じたときの感情を尋ねたところ、「ストレスを感じた」と回答した人は全体の97.3%となり、Webサイトの表示速度の遅さはユーザーのストレスに直結していることがわかる。

遅いと感じたときの感情

表示速度の遅さ以外のストレス要因を調査するため、「Webサイトやアプリを使用する際に、最もストレスを感じる要因」を質問したところ、「ページが表示されるまでに時間がかかりすぎた(ページの表示速度が遅い)」という回答が50.7%を占め、他の要因を大きく上回る結果となった。

他の要因を含めても表示速度の遅さがWebサイトやアプリ利用時における最大のストレス要因であることを示している。

Webサイトやアプリを使用する際に、最もストレスを感じる要因

【3】表示速度の遅さを理由に約7割が離脱、約5割が購買を断念

Webサイトやアプリの表示速度がユーザーの行動に与える影響を調査するため、さらに複数の質問を実施。

「表示速度が『遅い』と感じて、そのWebサイトやアプリから離脱した経験はあるか」という質問に対し、67.0%が『ある』と回答した。

ユーザーの離脱は、直接的にサービスの収益に影響を及ぼすが、この結果からも表示速度の遅さを感じさせない工夫の重要性が改めて浮き彫りになったとしている。

表示速度が『遅い』と感じて、そのWebサイトやアプリから離脱した経験

また、離脱行動をさらに詳しく調査するため、「表示速度が『遅い』と感じてWebサイトやアプリでの買い物を諦めた経験はあるか」という質問を行った結果、53.4%が表示速度の遅さを理由に買い物を諦めた経験が『ある』と回答。

半数以上のユーザーが、購入を検討していたにもかかわらず、表示速度の遅さが原因でWebサイトやアプリから離脱していることが明らかとなった。

表示速度が『遅い』と感じてWebサイトやアプリでの買い物を諦めた経験

【4】デジタルネイティブ世代は広告に寛容、操作性の悪さが離脱要因に

Webサイトやアプリから離脱した理由を尋ねたところ、離脱要因として最も多かった回答は「ページが表示されるまでに時間がかかりすぎた(ページの表示速度が遅い)」で、69.5%にのぼる結果に。

次いで、「ページの操作が反応しづらかった」が43.5%と、操作性の問題も大きな離脱要因であることが明らかになった。さらに、「広告やポップアップが多くて操作が妨げられた」も25.3%と一定の影響を与えていることがわかる。

Webサイトやアプリから離脱した要因

全体の25.3%が「広告やポップアップが多くて操作が妨げられた」と回答したが、年代別に見ると10代・20代のデジタルネイティブ世代では選択率が低いことが明らかになっている。

この傾向は、若年層とそれ以上の年代で利用するWebサイトやアプリの違いが影響している可能性があるほか、若年層はデジタルメディア上の広告に慣れていることも要因のひとつだと同社は考察している。

離脱した要因「広告やポップアップが多くて操作が妨げられた」

<参考>
Repro『Webサイトやアプリの表示速度がユーザーの行動に与える影響調査