エミレーツ航空は、自閉症や感覚過敏な利用者に、エミレーツ航空のシームレスなサービスと個別対応のホスピタリティが体験できる取り組みを開始し、公式に世界初の自閉症認定航空会社(Autism Certified Airline™)となることを目指すと発表した。

一般に強い感覚刺激を伴う海外旅行は、多くの自閉症の人々にとって非常に困難な経験であるため、海外旅行をすること自体をあきらめる人もいるという。

エミレーツ航空は、自閉症や感覚過敏性の方々を含むすべての利用者に対して、歓迎される旅行体験を提供することに注力。

この取り組みの一環として、同社は、自閉症および神経多様性のトレーニングと認定を行う主要な組織であるIBCCESと協力し、実地調査と包括的な監査を実施。

自閉症の人々の実体験、オピニオンリーダー、業界専門家、ヘルスケア専門家などの主要な関係者からの意見等の詳細なデータが集計・反映され、自閉症や感覚過敏な方々が航空旅行中に快適に過ごせるような新しい業界基準が作成されたという。

そして、データ駆動型アプローチを活用して、同社とIBCCESは地上サービスから機内サービスに至るまで、アクセシビリティ要件を持つ乗客に対応するための新しい基準を作成。同社は、これらの新しい基準を航空業界で初めて実践する航空会社となる。

同社の認定は、3万人以上のエミレーツ航空の客室乗務員と地上スタッフが初期トレーニングを今後数か月以内に終了次第、国際認定・継続教育基準委員会(IBCCES)によって正式に授与される予定だという。

またエミレーツ航空は、自閉スペクトラム症の方々およびその家族の、地上および機内での旅行体験を向上するため、新しい基準とサービス導入を年内に発表すべく準備を進めているとのことだ。