ワークマンは、「#ワークマン女子」から改名した新業態「Workman Colors」(以下、Colors店)の3店舗を宮城県内に順次オープンすると発表した。
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県内初の店舗となる「Workman Colors仙台荒井店」は3月6日に開店予定で、これに先立ち3月5日には、マスコミやインフルエンサー向けに2025年春夏の新製品発表会を兼ねた店舗内覧会を開催するという。また、東北地方のColors店の旗艦店となる「Workman Colorsイオンモール名取店」では、4月17日に内覧会が実施されるとのことだ。
ワークマンは2024年秋、「#ワークマン女子」のロードサイド店舗を地方都市に11店展開し、すべての店舗が全国平均を上回る売上を記録。この成功を受け、商圏人口10万人規模でも繁盛店になり得ると判断し、仙台都市圏(人口約153万人)に3店舗を集中出店する。
2026年3月期末までに、宮城県の3店舗を含む東北6県で計14店舗を展開予定。全国では2025年2月から11月までに地方のロードサイドを中心に40店舗を新規出店し、その後も毎年40店舗を新設、7年半でColors店400店舗体制を構築する方針だ。
ワークマンは、Colors店への改名について3つの理由を挙げる。第一に、作業服を扱う既存店との差別化を強化するため、専売製品の比率を高める方針に転換。2025年秋にはColors店専売製品の比率を6割、2026年秋には8割まで引き上げる予定で、特に「快適普段着」シリーズはColors店限定で販売するという。
第二に、「#ワークマン女子」という店名では、男性向け製品を取り扱っていることが伝わりにくい点を挙げる。実際に、女性客の取り込みには成功したが、男性客から「男性向け製品はあるのか」との問い合わせが多かったという。銀座店が「Workman Colors」に改名した際には、男性向け売り場を拡大しなくとも男性客が10%増加したとのことだ。
第三に、2025年春から「快適普段着」シリーズを大幅に拡充し、男性客のニーズにも対応する。従来の「#ワークマン女子」店舗では、男女兼用品を除くと女性製品3に対し男性製品2の比率だったが、Colors店では1対1の比率に変更。特に地方では男性客の取り込みが重要となるため、改名によって男性客が入りやすい店舗を目指すという。
ワークマンは、作業服を扱わない新業態の店舗名を「WORKMAN Plus」から「#ワークマン女子」、さらに「Workman Colors」と変更してきた。この点について「外部からは迷走に見えるかもしれないが、改名のたびに業態を強化してきた」と説明。Colors店の全国展開により、地方展開を進める競合大手2社に対抗できる業態へと成長させるとしている。