スキンケア習慣が中年以降の男性で増加傾向に 男女ともに30代~40代で「美容への興味」の増加率が高め

ナリス化粧品は、主力商品である「ふきとり化粧水」の認知度や使用実態を含む男女のスキンケアや美容に関する意識調査を実施し、結果を公表した。

以下、調査結果を一部抜粋して紹介する。

男女のスキンケアや美容に関する意識調査

(1)スキンケア習慣、中年以降の男性で増加。

全国の15歳~64歳の男性2,202名と女性2,179名の合計4,381名にスキンケアをしているか否か聞いたところ、男性は「しっかりしている」10%と「まあまあしている」29%を合わせた39%が「している」と回答。

2025年のスキンケア習慣(男性)

昨年度は「しっかりしている」10.3%と「まあまあしている」26.7%で合計が37%で、2年前と比較すると「しっかりしている」6.7%「まあまあしている」27.3%で「している」のは34%、全体では確実に増加し続けていることがわかった。

年齢別で見ると、20代前半が「している」が2023年に42.9%、2024年に50.6%、今年が56.6%と伸びており、すべての年代を通して「している」割合も最も多い結果に。

10代後半は昨年度と比較し減少、20代後半も昨年一昨年と比較して減少しているが、30代以上の世代の増加率は高い。特に30代後半は「している」割合が、38.7%から51.1%と10ポイント以上も増加しており、全世代の中でも20代後半に次いで、「している」と答えている割合が多い結果となった。

2024年・2023年のスキンケア習慣(男性)

次に女性に聞いた結果を見ると、全体では「しっかりしている」21.4%と「まあまあしている」49.9%を合わせた71.3%が「している」と答えており、昨年の「しっかりしている」21.7%「まあまあしている」49.6%の「している」71.3%と全く同率となった。

2025年のスキンケア習慣(女性)

2023年は、「しっかりしている」18.5%「まあまあしている」49.8%「している」68.3%で横ばいと言える結果に。

最も「している」のが多いのは、10代後半で78.4%、昨年の82%よりも少し減少しているものの10代後半が最も多いのは傾向として変わらず。

女性は3年間を通して意識の変化はほとんど見られないが、10代後半から20代前半の若年層において「しっかりしている」と答える割合が、30%を超えており、特に20代前半で27.2%から32.6%と5ポイント以上増加しており、スキンケア習慣や意識の低年齢化傾向が見られた。

特に女性のスキンケア意識は、コロナ禍など大きな環境変化によるもの以外は、1年単位の調査では傾向を見ることが難しいため、細かな変化や複数年に渡る調査によって、その変化を感じることができると同社は考察してる。

2024年・2023年のスキンケア習慣(女性)

(2)「美容に興味がある」増加しているのは男女ともに30代~40代。

次に美容への興味関心度を調査。まず男性は、全体では「とても興味がある」10.4%、「まあまあ興味がある」26.2%で、「興味がある」のは36.6%。昨年の調査では、「とても興味がある」10.9%、「まあまあ興味がある」26.2%で「興味がある」は37.1%だったため、横ばいと言える結果に。

年齢別に見てみると、30代~40代は「興味がある」人の割合が約5ポイント上昇しており、その他の世代は横ばいか減少。ただし50代以上になると「興味がない」人の割合も5ポイント以上増えているため、男性の美容について50歳くらいで何らかの境目があり、二極化の傾向が見られると同社は考察。

美容への興味関心度(男性/2025年・2024年比較)

次に女性の美容への興味関心を見ると、全体では「とても興味がある」23.5%「まあまあ興味がある」43.8で「興味がある」のは67.3%となった。

昨年は「とても興味がある」22.8、「まあまあ興味がある」43.8%で「興味がある」のは66.6%だったので、女性も横ばいと言える結果となっている。

年齢別に見てみると、10代後半から20代後半は、20代前半の70.6%の同率を除いては、微減傾向にあり、30代~50代前半までが上昇。最も増加しているのは40代前半で60.2%から71.1%と約10ポイントの増加となってる。

美容への興味関心度(女性/2025年・2024年比較)

この結果に同社は、全体の興味関心は横ばいながら、30代~40代の中高年層の興味関心が増加していることが、市場に大きく影響を与えていることが想像できるとしている。

(3)美容にとても興味がある人のふきとり化粧水の使用経験は男女ともに約7割

次に、ふきとり化粧水の認知率と使用経験について調査。

まず男性から見てみると、ふきとり化粧水を知っているを合計した認知率は、昨年の調査では36.3%、今回の調査は37.8%となり、上昇率1.5%とわずかとなってる。

年齢別で見てみると、30代~40代の認知率が、約5ポイント上昇しており、これはスキンケア習慣や美容への興味関心が増加している世代と合致。使用経験で見てみると、全体では19.3%で昨年の18.7%から横ばい。認知率 の増加に対して使用経験は伴っていないことがわかった。

ふきとり化粧水の認知率(男性/2025年・2024年比較)

女性で見てみると認知率は昨年81.8%で今年は80.4%なので横ばいから微減。使用経験で見ると、昨年は44.3%、今年は44.6%と横ばい。年齢別に見てみると、40代~50代(40代後半を除く)で使用者が増加しているものの、20代前半から30代前半までの世代は微減している。

ふきとり化粧水の認知率(女性/2025年・2024年比較)

最後に男女ともにふきとり化粧水の認知・使用経験と美容への興味関心度をかけ合わせて見てみると、美容への興味関心の高さとふきとり化粧水の使用経験は比例し、男性では美容にとても興味がある人の65.8%が使用したことがあると答え、女性のとても興味がある人の使用経験の69.3%に匹敵。

同社は、以前からふきとり化粧水は美容意識の高い人が使用する傾向があることを把握していたが、今回の調査では女性だけに限らず、男性においても同じことが言えることがわかったとしている。

ふきとり化粧水について(男性・女性比較)

<参考>
ナリス化粧品『男女のスキンケアや美容に関する意識調査

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