オリコ、東急不動産ホールディングス、空き家活用の3社は、空き家のホームシェアリング活用を促進するため、「ホームシェアリングローン(有担保型)」を商品化したと発表した。

オリコ・東急不動産HD・アキカツの3社、ホームシェアリングローン(有担保型)提供開始

これまで、Airbnb・オリコ・アキカツの3社は、無担保消費性ローン「アキカツローン」や「ホームシェアリングローン」の提供を通じ、空き家の流通促進に取り組んできた。2024年7月には、ホームシェアリングの参入障壁を下げることで空き家の有効活用と地方不動産の流通促進を図るため、個人・法人向けにホームシェアリングを一貫支援するサービス「ReINN(旧称AnyLivingS)」の実証実験を進める東急不動産ホールディングスを加え、4社による業務提携を行った。

今回の商品化では、アキカツの空き家データベース、オリコの事前保証を活用した地域金融機関による資金提供、東急不動産ホールディングスの「ReINN」による事業支援、そしてAirbnbの集客力を組み合わせることで、ホームシェアリングの円滑な実施を支援するという。オリコは、地域金融機関の融資を円滑にすることを目的に、ホームシェアリングローン(有担保型)を開発したとのことだ。

ホームシェアリングローン(有担保型)は、個人がホームシェアリング(民泊)を運営する際の物件購入・リフォーム資金など、幅広い資金ニーズに対応する有担保ローン。利用上限額は1億円、利用期間は最長20年で、2024年2月中の取り扱い開始を予定している。融資は金融機関が行い、オリコが保証を提供する。

同取り組みにより、住宅の流通・利活用が促進され、既存空き家の減少や将来の空き家化抑制に寄与することが期待されるという。さらに、再生された空き家がAirbnbなどのプラットフォームに掲載されることで、観光振興にもつながるとしている。

東急不動産ホールディングスは、社内ベンチャー制度の一環としてこの取り組みに参画しており、実証実験の結果を踏まえ、今後はホームシェアリング包括支援プラットフォームを提供する法人の立ち上げを予定している。