jinjerは、企業の経営層・人事担当者の計553名を対象に「女性活躍推進の取り組みに関する実態」に関する調査を実施し、結果を公表した。
■女性活躍推進に向けた取り組みを行う企業は約60%
女性活躍推進に向けた具体的な取り組みを行っているかについて質問したところ、「はい」と答えた企業は59.1%と、多くの企業が取り組みを行っている結果に。
クロス集計によると、最も多かったのは「5,000名以上」で、次いで「3,001~5,000名」、「500~1,000名」、「1,001~3,000名」と続く。一方で「いいえ」と答えた企業は26.9%となっている。
■女性活躍推進で行う具体的な取り組みの中で、最も多くあった意見は「育休・産休に伴う柔軟な勤務制度の導入」
女性活躍推進を行っている企業を対象に、その具体的な取り組みについて聞いたところ、最も多くあった意見は「育休・産休に伴う柔軟な勤務制度の導入」で69.2%。
次いで「男性育休の推進」63.3%、「ハラスメント対策を含む、職場環境の改善・社員研修制度の導入61.1%という結果に。
■女性活躍推進に向けて取り組んでいない理由の最多意見は「女性従業員の比率が低いため」
女性活躍推進に関する取り組みをしていないと答えた企業を対象に、女性活躍推進に向けて取り組んでいない理由を聞いたところ、最も多くあった意見は「女性従業員の比率が低いため(18.8%)」となった。
次いで「現在の人員構成で特に課題を感じていないため(17.4%)」、「女性活躍推進に取り組むための予算や人材が不足しているため(14.8%)」、「経営陣の理解や協力が得られていないため(14.1%)」と続く。
■女性活躍推進をしている企業の、取り組み開始時期は「5年以上前」が最多
女性活躍推進に関する取り組みをしていると答えた企業を対象に、取り組み開始時期に関して質問したところ「5年以上前」が最も多く35.5%で、長年取り組みを続けている企業が大半という結果になった。
■企業の女性管理職比率で、最も多い割合は「10%以上29%未満」
企業の女性管理職比率で、最も多い割合は「10%以上29%未満」で43.3%。次いで「10%未満」31.9%、「30%以上49%未満」17.8%という結果に。
■職場で女性が活躍していると感じている企業は、約61%
職場で女性が活躍していると感じている企業は、「非常に活躍していると感じる(12.1%)」「おおむね活躍していると感じる(49.3%)」で合わせて61.4%でした。一方で「あまり活躍してないと感じる(8.2%)」「活躍していないと感じる(2.5%)」の合わせて10.7%という結果になりました。
■職場で女性が活躍していると感じる理由の最多意見は「男性社員の育休に関する社内制度も充実している」
職場で女性が活躍していると答えた企業を対象に、その理由について質問したところ、「男性社員の育休に関する社内制度も充実している」が65.7%で最も多い意見となった。
次いで「男女ともに家庭との両立ができるような社内制度が充実している」58.9%、「育休・産休・介護から復職した女性がキャリアを維持・発展できる仕組みが整っている」55.2%と続く。
■一方、職場で女性が活躍していないと感じる理由の最多意見は「管理職・リーダー職の女性比率が低い」
職場で女性が活躍していないと答えた企業を対象に、その理由について質問したところ、「管理職・リーダー職の女性比率が低い」が39.7%で最多に。
次いで「女性の昇進やキャリア形成に関する具体的なプランが提示されていない」32.1%、「ロールモデルが存在しない」30.1%という意見が多くあげられた。
■女性活躍推進に向けた取り組みで、今後注力すべき課題の最多意見は「男性社員の意識改革」
女性活躍推進に向けた取り組みで、今後注力すべき課題の最も多くあった意見は「男性社員の意識改革(43.1%)」。
次いで「公平な評価制度の整備(38.6%)」、「経営陣を含めた管理職層の意識改革(37.4%)」という意見が多くあげられたとのことだ。
【調査概要】
調査概要:女性活躍推進の取り組みに関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年1月22日~同年1月24日
調査対象:企業の経営層・人事担当者計553名