双日、豪州最大級のインフラ開発企業「Capella」を買収 出資総額は約470億円
双日は、豪州に本社を構える国際的な不動産開発グループであるLendlease（レンドリース）のグループ企業で、インフラ開発を行うCapella Capital Partnership（以下、Capella）およびCapellaが管理する資産保有会社の株式取得に関する売買契約を締結したことを発表した。
出資総額は約470億円（4.7億豪ドル）となる見込みで、豪州当局の許認可などの手続きをもって2025年6月までに取得を完了し、連結子会社化する予定としている。
同事業を通じ、双日は、エネルギー・社会インフラ領域などにおける大規模プロジェクトの開発機能を強化し、案件の組成から資産管理まで一貫して手がけるビジネスモデルへ転換するとのことだ。
Capellaは、豪州の大手不動産開発グループの一つであるLendleaseとの協業実績を有しており、これまで病院や幹線道路、ライトレール（LRT）、地下鉄などのエネルギー・社会インフラ分野の大規模開発において、案件の組成からプロジェクトを主導。財務アドバイザーとしての役割も担ってきたという。
2009年の設立以降、プロジェクト受注実績は3.4兆円（340億豪ドル）を超えており、2024年12月時点で豪州内において10件以上の社会インフラ開発プロジェクトを実行している。
同社は今後、豪州政府とPPP事業などのインフラ開発実績を有するCapellaとともに、専門人材の育成を促進し、エネルギー・社会インフラ領域における大規模プロジェクトの開発機能を強化。
さらに、案件開発から資産管理まで一貫して手掛ける「リードデベロッパー事業」へと取り組みアプローチを変革し、インフラ開発が旺盛な豪州に加え中東や中央アジア、欧米の先進国への面展開を図り、「双日らしい成長ストーリー」の実現に向けた事業基盤の確立、強化に取り組んでいくとのことだ。