産総研グループおよびAIST Solutionsと旭化成は、産総研内に「旭化成-産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボ」を設立したと発表した。
同ラボでは、旭化成の培ってきたポリマー技術・知見と、産総研グループの持つ材料に関する総合的な知識および、国・自治体・関連企業等とのネットワークを活用。関連するステークホルダーと共創し、「リサイクル材の確保と利用」を可能にするポリマーリサイクルシステムの社会実装および、「機能を伴ったリサイクルしやすい設計」を実現する技術・システムの提供を目指すという。
具体的には、「リサイクル材の確保と利用」に向けた課題の一つである品質確保にむけたグレーディングのモデルケースの創出を目指すという。また、「機能を伴ったリサイクルしやすい設計」の実現のために、易解体接着剤に着目し、使用材料の再生・再利用につながる易解体ソリューションの開発を行うとのことだ。
サーキュラーエコノミーの実現には、大学、研究機関、企業など多様なステークホルダーとの連携、国家戦略との連動が重要なカギとなる。同連携研究ラボは、これらの共創の場として位置づけられており、サステナブルポリマーの社会実装を加速させることを目指しているとのことだ。
■同連携研究ラボの概要
名称:旭化成-産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボ
設立日:1月1日
設置期間:3年
所在地:産総研 つくばセンター内、九州センター内
取り組み内容:
①リサイクル材料の品質確保にむけたグレーディングのモデルケース創出
②リサイクルしやすい設計実現へ、易解体ソリューションの提供にむけた開発