メルカリは、「メルカリ」での出品時に選べる新たな販売方法として「オークション機能」の提供を開始したことを発表した。
これにより、利用者の価格交渉の負担を軽減し、よりスムーズな「メルカリ」での取引体験の提供を目指すとのことだ。
同社は、利用者により簡単に出品してもらうため2024年5月に「価格なし出品」機能の提供を開始。しかし、マッチングに時間がかかるケースが多く、利用者から「いつ売れるかわからない」「提案がきても納得する価格ではなかった」という声があったという。
また、価格提案を負担に感じる利用者も多く、「コメント欄での価格交渉とあまり変わらない」「買う際になるべく価格交渉をしたくない」といった声が寄せられたとのことだ。
メルカリが実施したアンケート調査では、利用者の約7割が「メルカリのオークションを利用してみたい」と回答し、出品に関しては「売りたいと思ったものを素早く手放したい」「人気がある商品を通常出品よりも高値で売りたい」、購入に関しては「価格提案をすることなく、納得のいく価格で商品を購入したい」といった声が挙げられたという。
こうした背景から、価格提案のコミュニケーションの負担が軽減し、よりスムーズに「メルカリ」で取引を行える環境の提供を目指し、新たに「オークション機能」の提供を開始するとのことだ。
■「オークション機能」概要
「オークション機能」は、出品者が商品を一定期間オークションにかけ、最高入札額を提示した購入者に商品を販売できる仕組み。これまでの価格を設定する取引とは異なり、利用者が入札により価格を競り合い、商品の取引を行う販売方法だとしている。
出品者は販売開始価格を設定し、購入希望者はオークション期間中に入札を実施。オークション期間は、最初に入札された日の翌日20時台までとなり、終了時に最高価格で入札している利用者が落札者となる。
今後、出品者は「オークション機能」とこれまでの価格を設定する販売方法を選べるようになり、出品の選択肢が広がるとのことだ。