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シェルパスは、男女328人を対象に「ジェンダーバイアスに関する実態調査」を実施し、その結果を公表した。
■男女でジェンダーバイアスの認知度に約20%の差
同調査で、「ジェンダーバイアス」という言葉を知っているか聞くと、女性の74.2%が意味を理解しているのに対し、男性は54.5%と差が見られた。
■「男性による女性に対するジェンダーバイアスを感じる頻度」は男女同程度
男性による女性に対するジェンダーバイアスを感じる頻度について男女別に比較すると、「かなり頻繁に」または「しばしば」感じると答えた割合は、女性が77.9%、男性も大きくは変わらず74.1%という結果に。
一方、女性に対するジェンダーバイアスを「かなり頻繁に」感じる割合で比較すると、女性は18.4%なのに対し、男性は9.9%にとどまることが明らかになった。
■問題視されるジェンダーバイアスの種類
「男性が見直すべき女性に対するジェンダーバイアス」について具体例を記述してもらうと、以下の6つに分類できたという。
■男女ともに「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合がもっとも高く、結婚している女性は過半数が実感
男性が見直すべきジェンダーバイアスについて聞くと、女性・男性とも「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合がもっとも高く、次いで「社会・職場での役割・地位に関するバイアス」という結果に。
結婚の有無で比較すると「家庭での固定的な性別役割分担」を問題視する割合は、結婚していない女性の46.0%に対し、結婚している女性では56.3%と増加していることが明らかになった。
また、男性の場合も、結婚していない男性は44.2%、結婚している男性が52.3%と、同様に増加する結果に。
■親が助長する「ジェンダーバイアスの再生産」も17.0%の結婚している女性が問題視
見直すべき女性によるジェンダーバイアスについても聞いたところ、男性と同じく「家庭での固定的な性別役割分担」が最も多く、「社会・職場での役割・地位に関するバイアス」が続く結果に。
また、「ジェンダーバイアスの再生産」を問題視する割合をみると、結婚している女性で17.0%、女性全体で14.1%いることがわかった。
【調査概要】
調査時期:2024年10月〜12月
調査方法:アンケート調査
回答者数:328人(女性163人、男性165人)
婚姻状況内訳:
女性回答者/結婚している69%、結婚していない31%
男性回答者/結婚している53%、結婚していない47%
<参考>
シェルパス「シェルパス、ジェンダーバイアスの実態調査を発表。ジェンダーバイアスの認知度は女性が74.2%、男性が54.5% 性別役割分担への問題は結婚を機に割合が増加」