HR事業「ミキワメ」を提供するリーディングマークは、2024年9-11月に就職活動を実施している最上位校生(※1)を対象とした「2026年卒秋冬期統合版/就職人気企業ランキング」を企画・編集し、上位100社の人気ランキングを発表した。
■業界別の順位変動(昨年同時期比、今年夏期調査との比較)
総合商社は昨年同時期と同様、五大商社と言われる三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅が上位5位を占めた他、五大商社と合わせて七大商社と呼ばれる双日が(17位→17位)、豊田通商が(26位→21位)と堅実な人気を見せた。
専門商社は順位を伸ばしている企業が多い傾向にあり(伊藤忠丸紅鉄鋼(56位→49位)、JFE商事(105位→60位)など)、金融業界は、領域によって、昨年同時期からの変化が分かれた。
メガバンクは人気を維持し(三菱UFJ銀行(9位→6位)、三井住友銀行(19位→20位)、みずほフィナンシャルグループ(30位→34位))、政府系金融機関(系統金融機関含む)は昨年に引き続き順位が上昇した。
国際協力銀行(44位→42位)、日本銀行(65位→60位)、日本政策金融公庫(98位→81位)が代表的となっている。
日本政策投資銀行(6位→13位)、農林中央金庫(20位→32位)は、順位は下降したものの上位50社にランクインし。一方で、証券・損害保険・生命保険は順位を下げたところが目立ち、東京海上日動火災保険(51位→36位)のみTOP100にランクインする結果に。
三菱地所(16位→9位)、三井不動産(11位→10位)、東京建物(46位→42位)、森ビル(92位→71位)など、不動産業界は昨年同時期に比べ上昇。
コンサル業界は分野別に動きに違いが見られ、総合コンサルティングファームは全体的に順位を上げまた。代表的なのはアクセンチュア(23位→14位)、ベイカレント・コンサルティング(143位→71位)など。
対して、秋冬にかけて募集枠が僅少となりつつある戦略コンサルティングファームは順位を下げる結果に。(ボストン・コンサルティング・グループ(22位→27位)、マッキンゼー・アンド・カンパニー(44位→60位)など。)
食品業界、消費財業界は、味の素(33位→7位)、サントリー(24位→14位)、日清食品(114位→79位)、花王(43位→32位)、資生堂(65位→51位)などのように、昨年同時期と比較し大きく上昇した企業が多い傾向に。
なお、海運業界の順位は三大海運と称される日本郵船、商船三井、川崎汽船のうち日本郵船を除く二社が昨年同時期より下降。(商船三井(37位→51位)、川崎汽船(72位→89位))
■キャリア観の傾向
キャリアにおいて重視する項目についての調査(※2)では、昨年同時期の調査結果で1位だった「ワークライフバランス」を僅差で上回り、「スペシャリスト」の項目が1位に。
この二項目は、どちらも40%を超えており、専門性とワークライフバランスの両立を志向する学生が増えていることが推察できる。
食品・消費財・重工業等のメーカーや、デベロッパーなどの激務な印象が薄く、確かな専門性が身につくイメージのある業界がこれらを満たす選択肢として人気となりつつあると同社は考察している。
(※1)最上位校生:旧帝大(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大)、慶大、早大、一橋大、東科大(旧:東工大)、神戸大を指す
(※2)キャリアゴール9個の中から重要視している特徴を学生が上限3つを選択。投票数が多いものをランキング化。
【調査概要】
調査対象:
・対象学生:2026年卒予定の、東京大学、一橋大学、東京科学大学(旧:東京工業大学)、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の大学生、大学院生
調査期間:2024年9月~2024年11月
調査方法:
・弊社主催の合同説明会、または弊社会員へのWEBアンケートにより回収
・選社企業は、弊社にてリストアップした約400社より学生1人につき第一志望企業群(5社)を選定
有効回答:1.973名(男性68.1%、女性31.9%、その他0%)
<参考>
リーディングマーク『2026年卒 秋冬期 就職人気企業ランキング(9-11月)』