兵庫県神戸市にひとり親支援型住宅「For nest 旭が丘」誕生 築54年の「文化住宅」を地域特性に合わせて再生

ジェクトワンは、兵庫県神戸市垂水区で空き家となっていた築54年の「文化住宅」を、空き家事業「アキサポ」の活用スキームによって、地域に開いたコミュニティスペースがあるひとり親支援型住宅「For nest 旭が丘」として再生したことを発表した。

For nest 旭が丘

同プロジェクトは、国土交通省が誰もが安心して健康に暮らせるための先導的な取組を行う事業者を支援する「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」(令和5年度第2回)に応募し、モデル事業の一つとして採択されたもの。

今回再生された物件は、高度経済成長期後半の1970年に建てられた5戸の「文化住宅」で、山陽電鉄本線「山陽垂水」駅から徒歩11分、ファミリー層の多い閑静な住宅街に位置。

同社は、共同住宅のコンセプトを検討するにあたり周辺地域の特性について調べたところ、同物件の所在地である垂水区は、母子家庭率が15.8%と神戸市内で最も高く、また父子家庭率も15.5%と市内で2番目に高いことが判明。

そのため同物件は、ひとり親世帯にとって過ごしやすいひとり親支援型住宅「For nest 旭が丘」としての再生に至ったとのことだ。

同物件の外観および内観のBefore/After

「For nest 旭が丘」は、居住スペースの工夫に加えて、入居者だけでなく地域に住む子どもたちも利用できるコミュニティスペースも設計し、近い境遇の世帯同士の交流や近隣地域との関わりを大切にすることで、ひとり親が抱える子育ての不安を解決する住宅となっているという。

同物件の再生にあたっては、居住性やメンテナンス性に配慮し、強度が高く自然を感じられる合板を多く用いた素材を使用。また、居住スペースの部屋の構成は一続きの空間を意識しつつ、カーテンで空間の切り替えができるように工夫されている。

なお、同物件への入居は2025年2月より開始するとのことだ。

コミュニティスペース

■ひとり親支援型住宅「For nest 旭が丘」の概要

名称:For nest 旭が丘
活用用途:ひとり親世帯向け共同住宅
物件形態:木造亜鉛メッキ鋼板葺2階建
築年数:築54年
延床面積:189.98平方メートル(1階:97.06平方メートル、2階:92.92平方メートル)
所在地:兵庫県神戸市垂水区旭が丘1‐10‐73
交通:山陽電鉄本線「山陽垂水」駅から徒歩11分
オープン:2025年2月1日

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