YE DIGITALが提供する「スマートバス停」が香川県坂出市に採用され、運用を開始した。この導入は「デジタル田園都市国家構想交付金」を活用したもので、香川県初の試みとなる。
今回のスマートバス停はJR坂出駅構内および坂出市立病院受付付近の2カ所に設置されたという。JR坂出駅では、複数路線の最新発車情報や時刻表、市政情報などを一覧表示し、駅の交通結節点機能の強化に寄与するとしている。また、坂出市立病院では、複数のバス停における路線バス接近情報をまとめて表示することで、来院者の利便性向上を図るとのことだ。
坂出市は、人口減少やマイカー依存による公共交通利用者減少に対応するため、「坂出市地域公共交通計画」に基づき持続可能な公共交通の実現を目指しているという。その一環として、運賃のゾーン制統一や1日フリー乗車券の設定、地域イベントと連携した公共交通無料デーの実施などを進めており、今回のスマートバス停導入はその取り組みの一部であると述べている。
スマートバス停は、リアルタイムなバス発車情報や荒天時の運休情報などを迅速に伝える機能を持ち、地域イベントや自治体からの情報を手軽に発信できる点が評価され、採用に至ったとのことだ。